広尾の商店街を抜けた路地をチョイチョイ入ったところ(と言っても想像以上に路地だ)に佇む「酒菜 きいち」。主戦場はディナータイムの飲み屋営業でしょうが、お昼はリーズナブルな定食を提供しています。
おふたりで営業されている小さなお店であり、厨房前のカウンター席が5つに奥にテーブルが1-2卓。ランチタイムでも予約ができるようで、馴染み客がその制度を活用していました。また、作り立てのお弁当の販売も活発で、文字通り飛ぶように売れていきます。
私はイートインで日替わり定食を注文。950円です。この日の日替わりは「デミカツ」すなわちトンカツのデミソースがけです。主題のデミカツ。パン粉は粗く軽めの揚げであり、しっとりと柔らかいタッチが特長的。値段を考えれば大変に高クオリティと言えるでしょう。
お味噌汁は出汁中心のスタイルで、お豆腐がたっぷり。家庭的な味わいです。
白ごはんは一般的な定食屋のそれですが、量はかなりのもの。近くのおっちゃんが大盛でオーダーしていましたが、それが無料なのかどうかは私は知らない。
小鉢やお漬物も家庭的で優しい味わい。この茶色いのは何だろう。鶏の皮の煮凝りっぽい味わいで、お酒が欲しくなる味覚です。
以上を食べて950円。立地を考えれば良心的な価格設定であり、ランチタイムは常に満席で弁当もバンバン売れていくのにも納得です。「我流辛口スパイシーカレー」も気になるし、夜に飲みに来るのも楽しそう。地域に密着した魅力的なお店でした。
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広尾は初デートに良い街です。謎にハイセンスな雰囲気と下町的な親しみやすさが同居する。飲食店も都内トップクラスの名店が比較的リーズナブルな価格設定に落ち着いています。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ) ←この迫力はやはりフランス料理でないと到達できない。
- ア・ニュ Shohei Shimono ←フレンチをベースとした旨いもの屋。
- Alternative (オルタナティヴ) ←おもろくておいしい料理。
- レストラン アラジン ←記憶がハッキリと残る料理。
- レストランひらまつ ←何度も何度も訪れているのに美味しい。
- マルゴット エ バッチャーレ(Margotto e Baciare) ←あれだけのトリュフ料理とキャビアを食べてこの価格というのはリーズナブル。
- おでこ(au deco) ←フランス料理を食べ込んだ仲間たちでどうぞ。
- コントワール ミサゴ(Comptoir Missago) ←とにかく融通のきく旨いもの屋。
- ヨシダ ハウス(YOSHIDA HOUSE) ←日常に寄り添う究極の普通。
- ポンテ デル ピアット (PONTE DEL PIATTO) ←抜群に旨くてそんなに高くない。
- リストランテ ペガソ(PEGASO) ←接待や綺麗なデートにうってつけ。
- ラ トラットリアッチャ(La Trattoriaccia) ←令和のビスボッチャ。