今や誰もが知るラーメンチェーン「野方ホープ」。この日は目黒店にお邪魔しました。権之助坂を下る右手にあり、「中国ラーメン 揚州商人 目黒本店(ようしゅうしょうにん)」などこのあたり以外にもラーメン屋がひしめき合っています。
夜の9時を過ぎていたともいうのに客席は6-7割は埋まっていました。もともとは1988年に中野区・野方に生まれたラーメン店であり、創業者のマダム小栗冨美代はシンママで、保険のセールスレディを辞めて企業したそうです。
こちらはスタンダードナンバーの「元 ―はじめ―」。創業から愛される一杯で、豚と鶏のエキスが主役であり、隠し味に様々な香味野菜をバランスよく配合しているそうです。なるほど見た目はコッテリですがクドくはなく、2軒目だというのにスルスルと胃袋に収まっていきます。
こちらは「濃 ―こく―」。いわゆる魚介出汁入りのスープであり、土台となる豚・鶏・野菜を含めて複雑な味わい。程よい辛さの味噌と香味油が味わいに奥行きを持たせ、コチラも変な表現ですが、チェーン店のラーメンとしてはかなりの美味しさです。
卓上にはクラッシュする生ニンニクやモヤシのナムルが並べられており、無料で自由に楽しむことができて嬉しい。
どのラーメンも1杯千円近くする中々の高級品ですが、デフォでチャーシューがたっぷり乗ってくるし味玉も付いているしで、妥当な価格設定と言えるでしょう。
朝4時まで営業しているというのも心強い。1次会のビストロが超ビミョーだったので、気分転換にと雑にお邪魔しましたが、ニコニコしながら一日を締めくくることができました。
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ(Tokyo Hands) ←大好きだ愛してる。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。