シンガポールの国民食と言えば「チキンライス」。国内にはおよそ1億万店ものチキンライス屋があると言われていますが、中でもトップクラスの人気を誇るのが「Boon Tong Kee(文東記、ブン・トン・キー)」。チャイナタウンでの屋台が始まりだそうで、1983年Balestier(バレスティア)に路面店を開業してから人気はうなぎ登り。
シンガポール内に支店が10近くあるのですが、やはり人気は揺籃の地であるバレスティア店。ピークタイムは当然に行列するのですが、土日は通し営業であり、そのアイドルタイムを狙って訪れれば待ち時間はゼロです。どの駅からも遠いので迷わずGrabで訪れましょう。
タイガービールは大瓶が13ドル(約1,500円)と、店の雰囲気の割にはやや高め。周りを見渡すと酒を飲んでるグループはほとんどおらず、皆、お茶などを楽しんでいるようです。シンガポールにおいて嗜好品は高くつくのだ。野菜メニューは少なく、一番野菜っぽいものをカンと経験で注文しました。何の野菜かはわかりませんが、味付けに魚介の旨味がきいていて中々美味しい。ビールが進む味わいです。
ローカルに人気とされている豆腐を揚げたもの。これは、まあ、普通ですね。不味くはないが、旨くもない。日本の居酒屋における揚げ出し豆腐や厚揚げのほうがレベルは上でしょう。
ペーパーチキン。こちらもシンガポールを代表する料理であり、タレに漬け込んだ鶏肉をパラフィン紙で包んで揚げる料理です。美味しいのですが調味が単調であり、東京の「松記鶏飯(ソンキージーファン)」で食べるそれのほうが重層的な味覚で私は好きです。
真打登場、チキンライスです。ふっくらと炊かれており実に柔らかい。パサパサになることはなくジューシーさを保持しており流石の美味しさです。ところでこれが正統的なチキンライスというものなのかもしれませんが、肉がヒンヤリと冷たいのが印象的で、好みは分かれるかもしれません。
ライスは鶏のエキスを活かして炊き込んでおり、このまま食べて充分に美味しい。パラパラとした食感なので勢いよくバックバックと食べ進めることができます。卓上のタレやチリソースで味変しながら至福のひと時。炭水化物万歳。
以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり40シンガポールドル(4,500円)ほど。シンガポールにおけるソウルフードを代表する店でお腹いっぱい楽しんでこの支払金額はリーズナブル。「せっかくシンガポールに来たんだからチキンライスは絶対食べたい!」な旅行者は、リストの一番上に記載して間違いのないお店です。ピークタイムを外してどうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。