シンガポール旅行のついでにお隣のジョホールバルにも寄ってみようということで、シンガポールの空港到着に合わせて予約制のタクシーサービス(?)に迎えに来てもらいました。
「SGMYtaxi.com」というサービスで、WhatsAppsさえあればテキストのやりとりだけで予約することができ、クレカ払いでも当日現金払いのどちらでもOKという便利なサービスです。片道100シンガポールドルと一般のタクシーよりは高いですが、シンガポールからマレーシアへの陸路での国境超えは結構面倒なので、それらの手間も勘案してお願いすることに。お迎えの時間を指定するのですが、フライトナンバーも併せて伝えるので、その到着に合わせて待っていてくれます。空港の税関出たところで待ち合わせ、そのまま空港の駐車場にある車に乗り込み出発。ナビの画面にMOMOLANDの「Wrap Me in Plastic」のMVが流れており、K-POPのアジア圏への浸透率に感心します。
ただえさえ渋滞しているというのに、われわれはシンガポール側の出入国管理でひっかかり、別室送りとなりました。これが噂の「売春目的を疑われる日本人」でしょうか。でも、シンガポールから出国するだけの外人にどうしてこんなに厳しくする必要があるのだろう。アメリカからメキシコへの陸路出国なんてノーチェックやぞ。別室では特に尋問されるということもなく、入国時のフライトナンバーとその証拠の提示を求められるだけでした(このあたり写真はNG)。ドライバーに聞くと「理由はよくわからないけど、たまにある。気にしなくて大丈夫」とのこと。時間取らせてすまんな。これもすべて円安の波に乗って海外で売春する女さんひいては岸田のせいだ。
シンガポール出国後は橋を渡ってマレーシア側の入管へ。こちらはドライブスルー形式で、パスポートを渡して帰りのエアチケットのアプリ画面を見せるだけで終了。シンガポールの出国よりもマレーシアへ入国するほうがユルい。大らかな国である。
さて、大らかなのは結構なことですが、ジョホールバルは全体的に怠惰だなあという印象を受けました。道がガタガタなのはアジアあるあるですが、店舗スタッフらが定められたマニュアル通りに動いていないのがいちいち気になる。俺はな、マニュアル人間なんだよ。なんだよそのニトロは。泡しか無くて真っ白じゃないか。
いわゆる観光名所は数か所しかなく、こちらは「世界で最初にできたガラスの寺」なのですが、ここのスタッフも宗教上の理由を超えて明らかにテキトーで、きみ神様の直下で働いてるのによくそんな不誠実な振る舞いができるなと、仏教徒ながら心配になりました。
ちなみに当寺院は人種・宗教別に細かく入場料が定められており、私は「ヒンズー教徒でないアジア人」に属するため500円程度で済むのですが、アメリカ人などに対しては1,500円という思いきりの良い価格を設定しており、グーグルマップにおける欧米列強国からの口コミは相当に読み応えがあります。
ちなみに当寺院は人種・宗教別に細かく入場料が定められており、私は「ヒンズー教徒でないアジア人」に属するため500円程度で済むのですが、アメリカ人などに対しては1,500円という思いきりの良い価格を設定しており、グーグルマップにおける欧米列強国からの口コミは相当に読み応えがあります。
Grabのドライバーも他のアジア地域よりも適当な連中が多く、平気で噓をついてくるので油断なりません。このあたりは大らかを通り越して詐欺的であり、ジョホールバルが深圳のようなポジションに就くにはあと数世紀を要するでしょう。賭けてもいい。
シンガポールへの帰国は予約制の鉄道を利用しました。と言っても乗車時間は5分程度であり、そこから先はタクシーやバスなどでご自由にどうぞという、絶妙に不便な運用です。
そういう意味で、シンガポール在住者が週末に旅行するにはジョホールバルは悪くないかもしれませんが、日本人がシンガポール旅行のついでに訪れるには、やや難易度が高い街だなあという感想を抱きました。
<ホテル>
国境駅から歩いて15分ほどの場所にある「Doubletree By Hilton Hotel Hotel Johor Bahru」に滞在しました。私は「日本のヒルトンに全部泊まったので感想を整理しました。」などをちょづいて執筆してしまうほどの、ひとかどのヒルトン通なのですが、当館は「Doubletree」ブランドとしてはかなり良い方だなと感じました。
<飲食店>
観光地という意味では退屈な街ですが、食事のクオリティは中々のものであり、シンガポールよりも総じてレベルが高いと言えます。そこで、ここからは私がお邪魔した飲食店をご紹介。いわゆるファイン・ダイニングには一度も訪れておらず、予約が要らない気楽なお店ばかりです。
ちなみに、マラッカと同様ジョホールバルの飲食店は食事を摂る店と酒を飲む店で明確に分かれており、料理を楽しみながら酒を合わせるという文化はあまり無いようです。
■Kam Long Ah Zai Curry Fish Head(金龍咖喱魚頭)
ジョホールバル名物のひとつ「Fish Head Curry」。中でも国境駅近くにある「Kam Long Ah Zai Curry Fish Head(金龍咖喱魚頭)」は街いちばんの人気店で、お昼時は行列が生じます。
味わいにつき、見た目ほどは辛くなく、魚や野菜のエキスがココナッツミルクに溶け込み複雑な味わい。クリーミーなラクサのスープに近い味わいであり、日本人好みの味覚です。このまま店ごと東京に輸入したいレベルであり、近い将来「Fish Head Curry」が日本で流行することを祈念して、ごちそうさまでした。
■IT Roo Café(イット ルー カフェ)
ジョホールバルの名物料理に「チキンチョップ」というものがあり、その専門店として名声を誇ります。焼くか揚げるか、ブラックペッパーソースかマッシュルームソースかなどのカスタマイズが可能ですが、揚げのマッシュルームソースが定番の模様。KFC風のディープフライ方式であり衣がザクザクと美味しい。肉にも下味がついており、ああ、ビールが飲みたい。お腹いっぱい食べてお会計はひとりあたり千円を切りました。歴史的な円安と言われるタイミングに食べてこの満足度。素晴らしい食後感・割安感でした。
■Hock Kee Kopitiam(福气安康)
店名にある「Kopitiam(コピティアム)」とはマレーシアやシンガポールなどで見られるカジュアルなレストランのこと。Kopi=コーヒー、tiam=店であり、伝統的にはコーヒーを主軸とした朝食レストランなのですが、日本のデニーズにデニーが居ないのと同様に、今やなんでもアリな飲食店です。
お腹いっぱい食べて1,500円ほど。キレイなショッピングモールに入居し夜遅くまで営業していることもあって、街中の飲食店に比べて割高ではありますが、全てが清潔に管理されているのでコピティアム入門編として最適。ジョホールバルの飲食店は店じまいが早いので、夕飯を食べそびれた際に駆け込みましょう。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。