アンダーズ シンガポール(Andaz Singapore)/ブギス

2017年ぶりのシンガポール。その際は「ザ・リッツ・カールトン・ミレニア」と「マリーナベイ・サンズ」に滞在しましたが、今や私はハイアットのグローバリスト(最上級会員)様なので、当然にハイアット系列にお邪魔することに。白羽の矢が立ったのは「アンダーズ シンガポール(Andaz Singapore)」です。
車寄せからエレベーターへ25階に昇ったところがロビーです。島型のデスクで立ちながらのチェックインであり、アンダーズというよりもハイアットセントリックに近い運用です。
お部屋は「2 TWIN BEDS WITH SEA VIEW, DELUXE」にご案内頂きました。広さは42平米であり、2人で数日泊まるには充分な広さです。床全体にカーペットが敷き詰められているわけでなく、基本はフローリングなのが今風ですな。
テレビ・窓・ベッドの配置がちょうどよく、部屋のあらゆるところに電源などが用意されているため、デジタルな現代人にピッタリの仕様と言えるでしょう。一方で、ネットはそれほど速くなく、スマホからキャストした動画の画質はパっとしませんでした。
SEA VIEWのお部屋であり、チラっとMBSも見えます。眼下には25階のインフィニティプールも確認できました。直射日光を避けるためか窓に点々のシール(?)みたいなのが貼り付けられており、眺望をクリアに楽しむことができないのが残念。
東京ソウルバリのアンダーズと同じくお部屋の中の飲食物は無料(込み料金)で楽しむことができます。とは言え酒はビール1本のみなので、なんだかなあというお気持ちです。
部屋の広さの割にウォークインクローゼットのエリアは広々としており、長期の出張にも耐えうるでしょう。スリッパではなくビーサンが配給されるというのも面白い試みです。
パウダールームも部屋の広さに比して非常に大きく、メイク動画でも余裕で撮影できそうです。アメニティ類は全てディスペンサー方式なので、そういうのが好きな女子はガッカリするかもしれません。
バスタブは無く電話ボックス程度のシャワールームがあるのみというのは思いきりの良い割り切り方と言えるでしょう。チョイチョイ小さな虫がいるのが気になるなあ。
トイレは独立型。ウォシュレットは設置されていないので、ウォシュレット原理主義者(年配の男性に多い)はご注意を。
共用設備に参ります。こちらは宿泊者専用のラウンジであり、コーヒーやレモネード、ちょっとしたお菓子などをいつでも自由に楽しむことができます。
グローバリスト(最上級会員)向けのラウンジは無く、1人あたり1杯のドリンクチケットが付与されるだけです。ネット上の口コミで欧米人グローバリストたちがブチ切れていますが、他のアンダーズも同じ運用なので、アンダーズとはそういう方針なのなのかもしれません。ターンダウンサービスもカーテンを閉めるだけです。
プールは激しくショボいですねえ。「25階のインフィニティプール」という触れ込みですが、どうにもサイズが小さく子供騙しに感じました。そういう意味で、東京のアンダーズのプールはとっても素晴らしい。
フィットネスセンターにつき、マシンの種類は充実しているのですが、350程の客室を賄うほどではありません。「ザ・リッツ・カールトン・ミレニア」のそれを見習って欲しいところです。
朝食は25階ロビーフロアの奥にある「Alley on 25」へ。上級会員向けのラウンジなどは無いため、宿泊客の全員が当レストランで朝食を摂ることになります。朝食としては悪くないですが、1泊5-6万円のホテルのそれとしてはちょっと物足りないなあというお気持ちです。そういう意味で、東京のアンダーズの朝食は相当レベルが高いような気がしてきました。
総じてパっとしないホテルでした。ハウスキーピングに手違いが生じ、デュティマネージャーが部屋まで直々にお詫びに来るなどのトラブルもあって、ハコは悪くないのですが1泊5-6万円としてはサービスレベルは低いなあというお気持ちです。

また、前述の通り、グローバリスト(最上級会員)としての特典は無いに等しいので、そういったことを期待する方はオーチャードのグランドハイアットを選ぶべきかもしれません。ハイアットの会員でない方がOTAのセールなどで訪れるには悪くないでしょう。お疲れさまでした。

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