春のすし初。すっかり人気者の鮨屋であり、ここのところ間隔が空いてしまうようになってしまいました。
この日のラインナップはこんな感じ。デフォでひとりあたり4合という激しいお店なので、超重量級の二日酔いを覚悟して訪れましょう。軽い口当たりの日本酒で乾杯。清涼飲料水な勢いで飲めてしまう逸材であり、シャクシャクとした食感のスナップエンドウと合わせて実に軽やか。カッテージチーズの軽い酸味ともよく合う。
レンコンは上手く水分を飛ばしており、ザクザクとした食感が特長的。シェリーをワンポイントリリーフにおき、バルサミコ酢での調味にベクトルを合わせます。
この日のお造りは3皿構成で、まずはホタテに甘海老・赤海老。海のサラダとばかりにドッシリ盛られたワカメが殊のほか美味で、身体がキレイになる気がします。
続いて春の味覚を告げるアオヤギにブリ、タチウオ、ヒラメ。手前からグラデーションを感じさせる味わいであり、日本酒との組み合わせも刻一刻と変化します。
カツオとシメサバはザックリと厚切りで。ムッシャムッシャとした食感にマスタードをきかせたソースが突き刺さり、まるでフランス料理の冷前菜を食べているかのようです。
定番の問題作、当店流のジャパニーズリゾットです。この日の組み合わせはイチゴにブッラータにカニに赤酢のシャリであり、ベリーベリーストロベリーな調和を感じさせてくれます。おかわりしたい。
カリフラワーにウニを塗布します。カリフラワーの土っぽいニュアンスにウニ独特の甘味が加わり酒のツマミとしてバリ旨い。
ブリカマ。コッテリとしつつもスープ(?)を含めて実にキレイな味わい。たっぷりの日本酒を用いて調味しており、ある意味ではヨーロッパにおける白ワイン煮込みに方向性は似ているかもしれません。
〆のお食事(?)の鮨。ご覧の通り車海老が抜群に美味しいですねえ。ムッシャムッシャと口いっぱいに頬張るサイズ感で、やはり僕はタネがデカい鮨が好きだ。
今夜も楽しかった。初めてお連れしたゲストも楽しんでくれたようで、幹事冥利に尽きるディナーでした。とにかくタネ質で押し切る鮨も良いですが、やはり食事は楽しいことが一番だ。
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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
- すし匠/ワイキキ ←このお店の真価が問われるのは数十年後のはず。
- 鮨m(すしえむ) ←東京という街が必要とする鮨屋。
- 照寿司(てるずし)/北九州 ←世界で最も有名な鮨職人。
- すし宮川/円山公園(札幌) ←人生でトップクラスに旨い鮨。
- 鮨さいとう/六本木一丁目 ←価格設定に色々と考えさせられる。
- 鮨 在(ざい)/広尾 ←これこれ、鮨とはこれですよ。
- 東麻布天本/赤羽橋 ←欅坂46のような鮨。
- 初音鮨(はつねすし)/蒲田 ←西の照寿司、東の初音鮨。
- 鮨 猪股(いのまた)/川口 ←にぎりのみの男前鮨を喰らえっ!
- 鮨舳/瓦町(高松) ←真っ当な江戸前。銀座の半額で何度でも通いたい。
- くるますし/松山 ←松山への旅行が決まればいの一番に予約したいお店。
- 天寿し/小倉 ←何度でも行きたいし、誰にでもオススメできるお店。
- 鮨 一幸(いっこう)/すすきの ←真摯に鮨に取り組む好青年。
- 鮨処木はら(すしどころきはら)/函館 ←鮨屋の答えは函館にあったのです。
- 鮨 十兵衛/福井市 ←福井への旅行が決まれば最初に予約したいお店。
- 鮨 大門/魚津(富山) ←東京の鮨はもうオワコン。
- 小松弥助/金沢(石川) ←「まごころでにぎる」を体現する鮨屋。
- 乙女寿司(おとめずし)/片町(金沢) ←私的北陸一番鮨。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。