のうれんプラザの向かいにある「天ぷら食堂 桜囲(さくらい)」。開南せせらぎ通り沿いにあり、何かと便利な立地だと思うのですが、旅行者にとっては不案内な場所かもしれません。
券売機で食券を購入すると座るべきシートが指定されます。店内はコの字型のカウンター席のみで、中央にガラス張りの揚げ室(?)があります。恵比寿「わさ (WASA)」のチャーハン室に似ています。黒板に営業日変更の案内があるのですが、「現在、琉大病院に頭と顔、加えて性格の悪さの治療の為、通院いたしております。※顔はかなり改善してます」との注意書きがあり、きっとお茶目な店主なのでしょう。
目の前には3種のお漬物が置かれており、とりわけ「大根の黒こしょう和え」がお気に入り。ちなみに席によって置かれている漬物が異なっており、お茶目なだけでなく相当な凝り性なのでしょう。
私は「島天ぷら定食」を注文。1,580円です。ゲストの目の前にトレイが置かれ、揚がったものからジャンジャン並べられていきます。まずはナス・タマネギ・ゴーヤ・鶏肉。野菜そのままの味がダイレクトに伝わって来るシンプルな天ぷらです。
続いてヤングコーン・タケノコ(沖縄のタケノコは細い)・宮古ぜんまい・カボチャ。緑の味が濃く、程よく苦味が感じられます。ちなみに沖縄の天ぷらは衣が極厚で、ソースを付けて食べる文化があるのですが、当店のそれは塩や天つゆで楽しむものです。
オオタニワタリにアイスプラント。なかなか天ぷらのタネとして出遭うことの少ない素材ですが、面白い当たり判定を発揮してくれました。〆にグルクン・オクラ・マイタケ。きちっと県魚で〆てくれる構成は内地の人間の琴線に触れます。
〆に天ぷら茶漬けもお出し頂けます。スープからはカツオや昆布の風味も漂って来、梅肉を挟んで揚げた大葉に良く合います。
以上を食べて1,580円というのは大変お値打ち。方向性としては福岡のカジュアルな天ぷら屋に似ているのですが、地元の食材を多用する点が魅力的。沖縄に長く滞在する際、天つゆで食べる天ぷらが恋しくなった際に是非どうぞ。
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