うるま市石川で好評を博した「沖縄そば パパイヤとスブイ」が県庁前に移転。国際通り入り口すぐ近くという好立地であり、旅行者にとってのアクセスが格段に良くなりました。
店内は風変りな内装で、学校の机と椅子が並べられているのが特徴的。4つの机を1つの島にしてお弁当の時間のようです。ちなみに店名のスブイとは沖縄の方言で冬瓜のことであり、沖縄そばにパパイヤと冬瓜を入れてしまうという意欲的なお店です。私は限定の「野菜そば」を注文。かなりの種類のお野菜がたっぷりと詰め込まれており、沖縄そばという範疇を超えています。ただ、種類が多すぎて結局何の野菜を食べたのか良くわからないという弊害も感じられました。
麺は水分量が非常に多く、プルプルもちもちと小気味よい食感です。手もみで縮れを加えているとのことで、独特のうねりが食べさせる手を止めません。
焼売は2粒で280円なのですが、これは美味しくないを通り越して不味いですね。肉が冷凍焼けしているような独特のエグ味を放っており、ここ数年で食べた焼売の中で最も不味かったです。店主の品質管理、大丈夫そ?イカスミジューシーも見た目は印象的ですが味はどうということがなく、ブラインドで食べればちょっと塩気のあるライスといったところ。具材がたっぷりのスタンダードなジューシーのほうが私は好きです。
連れはスタンダードナンバーである「パパスブそば」を注文。いくらか味見させて頂きましたが、こちらのスープには色んな旨味が詰まっており、綺麗なラーメンのような味わいで美味。パパイヤや冬瓜も物珍しく、昆布のヌルリとした口当たりも唯一無二のモノでしょう。
前衛的で興味深いそばでした。とは言え「パパスブそば」は900円で「野菜そば」は1,050円なのは割高に思えます。好みは人それぞれですが、同じ価格帯で変わり種の沖縄そばであれば「OKINAWA SOBA EIBUN(えいぶん)」のほうが数段完成度は高く感じました。加えて「鰹節丼専門店 節道(BUSHIDO)」と同じテクノロジー、すなわち色々サービスするから口コミ書いてねというスタンスはちょっとアレに感じます。ネット上の口コミや評価を読む際は、このような仕組みに基づいたものだと理解して接した方が良いでしょう。
ツイート
関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
- ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座 ←我が心のベストホテルin沖縄。ハコも食事も素晴らしい。
- まーちぬ家/美栄橋(那覇) ←沖縄料理の決定版。
- とらや/小禄(那覇) ←沖縄そばならココ。空港からも近い。
- 玉那覇ウシ商店(たまなはうししょうてん)/久米(那覇) ←1日限定50食。麺がバリ旨い。
- ゴカルナ(Gokarna)/楚辺(那覇) ←沖縄の隠れた名物「スパイスカレー」の爆心地。
- 金壺食堂(きんつぼしょくどう)/牧志(那覇) ←チマキの概念が変わる店。50個も爆買いして自宅の冷凍庫で保存する達人もいるそう。
- O’s House(オズハウス)/久米(那覇) ←ステーキ文化圏を象徴するお店。地元客多し。
- 鉄板焼 朝日(あさひ)/名護(沖縄) ←北部で肉を食べるならコチラへ。
- Maison de Fujii(メゾン ド フジイ)/松山(那覇) ←このクオリティで1万円を切るだなんて。
- 6 (six、シス) /古宇利島(沖縄) ←世界でもトップクラスに眺望が素晴らしいフランス料理店。味も抜群。