那覇から高速に乗り、終点の許田で降りて数分走ったところにある「CASA 872(カサ872)」。店名はシェフのお母さまがサンパウロに住んでいた際の住所だそうです。ちなみに沖縄とブラジルは結びつきが強く、ケツメイシのアルバムのジャケ写となった「ブラジル食堂」なども有名です。
ワンオペの店なので場面で待つとの情報を得ていたので、開店と同時にお邪魔しました。席数は16で駐車場は6台あるので、満車で入れないということはまずないでしょう。グループ客は予約したほうが無難です。
シェフのお祖母さまやお母さまはブラジルで移民生活を送ったため、シェフもブラジルの家庭料理を食べて育ったそうです。出される料理は家庭でのレシピに基づいているそうですが、こんな炭焼きの超旨そうな肉が身近にあっただなんて羨まし過ぎる。
ランチタイムはサービスでスープが付きます。野菜のお出汁を中心としたスープであり、ミネストローネに近い味わい。ちなみに当店はブラジル料理を主軸とした中南米多国籍料理とのこと。一番人気の「リオ・デ・チキン・オヴァーライス」。鶏肉をビールとブラジルの蒸留酒に漬け込んだ上で炭火で焼き上げます。これはべらぼうに旨いですねえ。バリっと焼き上げられておりとにかく香りが良いのですが、一方で身はふっくらとしており、滋味深い美味しさです。
付け合わせのお野菜やライスの上に乗せられた目玉焼きも嬉しい。エリンギなんてマジ最高。ちなみにレシピはお祖母さまやお母さまから授けられたものだそうで、「オヴァーライス」というのも洒落かもしれません。
追加でフェイジョンを注文。ベーコンや玉ねぎ、ニンニクなどと一緒に煮込むブラジルの国民食であり、先のライスの上にかけ、まぜまぜしながら食べるのだ。甘くないお汁粉といった方向性の料理であり、日本人の味覚にしっくりきます。連れは「スペシャルシュラスコプレート」を注文。こちらは鶏肉だけでなく牛肉や豚肉なども含まれています。こちらも勿論おいしいのですが、先の鶏肉のほうが圧倒的な存在感を感じました。
美味しかった。本当に美味しかった。グーグルマップで発見しこんな僻地で妙にスコアが良かったのでサクラかなあと疑念を抱きながらお邪魔しましたが、これはもう、本当に美味しいです。しかも「リオ・デ・チキン・オヴァーライス」は1,300円と大変お値打ち。北部のリゾートエリアに泊まる際は是非ともランチに立ち寄ってみましょう。オススメです。
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