2023年に浮島通りの民家を改装して開業した「浮島BASE(うきしまベース)」。カフェのような外観で、沖縄そば屋らしくないのが特長です。
ちなみに浮島通りにつき、内地のガイドブックでは「オシャレな通り」として紹介されることが多いですが、実際には全くそんなことはありません。むしろ歩道が狭い上に乗り上げて停める迷惑駐車が多く、また一方通行のため多くの車がぶっ飛ばすので、危険極まりない通りです。
店内はカウンター席が8席にテーブルが2卓。軒先にちょっとしたテラス席もあります。沖縄にまつわる本や漫画などが多数置かれており、旅行気分がアガります。
メニューに「骨汁」があったので注文。「骨汁」とは沖縄のローカルフードであり、骨付きの豚肉を煮た料理。ただし当店のそれは一般的な「骨汁」に比べると野菜がたっぷりで、豚肉の可食部も多い。スープは豚骨ラーメンもかくやという濃厚さで、こんなに美味しい骨汁は中々ありません。
もう少し肉が食べたいと思い、単品のテビチを追加注文。もちらはプルプルとしたゼラチン質が支配的で、骨汁の豚肉とはまた違った魅力が感じられます。
連れは「なんこつそば」を注文。800円のところ、じゅーしー付きにしてプラス100円です。少し味見させてもらいましたが、骨汁同様に濃厚なコクが感じられリッチな味わい。軟骨ソーキには程よく歯ごたえがあり、脂の甘さと共に後を引く美味しさです。
麺は「生麵」か「普通麺」からのチョイスですが、今回は前者をチョイス。沖縄そばと言うよりも、麺が自慢で行列の絶えない人気のラーメン屋のそれに近く、コシがあって喉越しもツルリとしています。とても美味しい。
一方で、ジューシーは一般的なものであり特筆すべき点はありません。普通に美味しいのですが、骨汁とそばのレベルが非常に高いため、その陰に隠れてしまった感もあります。
美味しかった。国際通りに近くポップな外観であるため新興の地雷店かなあと暫くは様子見していましたが、もっと早く訪れれば良かったと後悔。そばだけでなくチャンプルーのような定食モノやぜんざいなどの甘味も用意されており、内地からの旅行者のランチに最適。国際通りの散策がてら是非どうぞ。
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