浮島ぎょうざ蘭桂坊/松尾(那覇)

浮島通りからほんの数メートル入ったところにある「浮島ぎょうざ蘭桂坊」。餃子と中華粥が主力の中華居酒屋であり、ランチタイムにはギョーザ定食も提供しています。なお、店名の「餃子」「ギョーザ」「ぎょうざ」の表記揺れは良いとして、「蘭桂坊」を「らんけいぼう」と記してあるメディアも多いのですが、香港を時たま訪れる民として流石にこれは「ランカイフォン」だと思うのだけれど。
店内はテーブル席を主軸としており20席近くあるでしょうか。軒先の駐車スペースにもテーブルを設置しており、広々と楽しみたい方は敢えての外席を選ぶのもアリかもしれません。
アルコールは高くなく、600-700円ほどが最多価格帯。お茶類も豊富であり、ポットで温かい中国茶を楽しむのも良いかもしれません。
「おからの偽ポテサラ」は、その名の通りおからをポテサラ風に仕上げたもの。偽と言っても個人的にはこっちの味のほうが口にあっており、ジャガイモに比べて罪悪感ナシに楽しめるのも嬉しいです。
ラム餃子を焼きでお願いしました。甘くミルキーな香りが辺り一面に漂い、口に含むと羊のエキスが炸裂。味坊グループもそうですが、私こういう羊肉料理がとっても大好きなのです。
こちらはプレーンな焼き餃子。肉は県産の山原豚を用いているそうで、手切りで大き目にカットされており、肉を喰ってる感のものすご強い餃子です。野菜もたっぷり含まれており、見た目よりも凝縮感のある餃子です。
こちらは水餃子。つるんとした口当たりでモチモチとした食感が後を引く美味しさです。ちなみに生地には強力粉のみを用いているそうで、パワフルな噛み応えにも納得。
「エビ焼売」につき、味は良いのですがそれほどエビ感は感じられませんでした。やはり当店は手切り粗挽きの豚肉を楽しむべきお店なのかもしれません。
「スパイシー五番粉手羽先揚げ」はハラハラと粉が舞い落ちるほど思いきりの良い調味であり、どこか駄菓子のような暴力的な味覚が特徴的。これはオリオンビルが進む進む。
「特製麻婆豆腐」は餃子の肉の食感を引き継いでおり、ザックザックザッカーバーグと筋肉質な噛み応え。スパイスもたっぷりで刺激的。滑らかな口当たりの豆腐が味蕾のオアシスです。
「一杯まぜめん」は、やはり肉のカットが特長的で、たっぷりの香ばしいニラの風味と共に悪魔的なテイストです。
以上を2人でシェアして食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり3千円ほど。料理のクオリティからすれば大そう良心的な価格設定であり、やっぱり飲み屋ってこれぐらいがちょうど良いなと感じさせてくれる食後感。次回はスペシャリテの「出汁をしっかりとった特製おかゆ」を試してみたい。最近の香港はインフレとドル高でお粥が1杯千円を超えてくるところ、当店は300円なのだ。

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