麺&食堂 ぬーじボンボン ニュータイプ/首里(那覇)

沖縄本島南部の地を転々とする「ぬーじボンボン」。今回は南風原の「環境の杜ふれあい」というスポーツ施設の食堂として移転リニューアルオープン。店名は「麺&食堂 ぬーじボンボン ニュータイプ」です。駐車場は山ほど用意されているのですが、首里駅から歩いて15分ほどと公共交通機関では辿り着きにくい立地です。
土足厳禁のスポーツ施設内の食堂なので、当然に玄関で靴を脱ぐ必要があります。元々ぬーじボンボンは洋風の定食屋という立ち位置。しかしながら最近はラーメンが注目されており、今次は定食屋に回帰といった印象を受けました。ちなみに楚辺の「食堂ぬーじボンボンZ」は閉店したようです。
名物の「チーズ黒焼きカレー」。沖縄のカレー界隈は「ゴカルナ(Gokarna)」を中心としたスパイスカレーが支配的ですが、当店のそれは欧風カレーのルゥをさらに凝縮した味わいで、また違った美味しさを楽しむことができます。たっぷりのホウレン草にチーズ、半熟玉子が良く合う。
白眉はチャーシュー。カレーのトッピングとして登場すること自体驚きなのですが、ラーメン屋の叉焼と言いつつ全然焼いていない煮豚とは異なり、炭火香る正真正銘の吊るし焼き豚です。香ばしい薫りが鼻腔を駆け抜けつつ、程よく甘味が感じられます。
こちらは「本格ハンバーグステーキ」。1,800円と中々のお値段ですが、400グラムという特大ボリュームでお願いしているため妥当な支払金額です。よく焼きで提供するため調理時間を要するとの断りを受けます。時間に余裕をもって注文しましょう。
主題のハンバーグ。ミッチミチに肉が詰まっており、肉そのものを喰ってるなあという印象。濃厚なソースも見逃せない旨さです。また、前述のチャーシューがこちらにもトッピングされており、おそらく沖縄で最もチャーシューを生産している食堂でしょう。
オマケでミニ沖縄そばも付随するのですが、オマケのレベルを遥かに量がした味わいであり、そのへんの専門店に勝るとも劣らない味わい。何なら次回は沖縄そばだけを食べに期待くらいだ。
他方、ライスは一般的な定食屋のライスです。もちろん千円かそこらの定食屋のライスなので、妥当と言えば妥当なクオリティです。
ちなみにランチタイムは大盛り・ライス小・ミニソフトクリームのいずれかがサービスされるので、何が何でも満腹になります。ドリンク3杯におつまみ1品が付くセンベロセットもあり、スポーツ施設の食堂としてはかなり異色な存在。旅行者はレンタカーを借りた日の移動の途中にどうぞ。

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