MBギャラリーチャタン by ザ・テラスホテルズ（MB GALLERY CHATAN by THE TERRACE HOTELS）／北谷（沖縄）

沖縄でリゾート開発を手掛ける「ムーンホテルズアンドリゾーツ株式会社」と「ザ・テラスホテルズ株式会社」がタッグを組んで開発した「MBギャラリーチャタン by ザ・テラスホテルズ（MB GALLERY CHATAN by THE TERRACE HOTELS）」。2021年という地獄のタイミングで開業しましたが、粛々と人気を集め続けています。
北谷エリアはカラフルポップなホテルが多いのですが、当店はシックでスタイリッシュな印象。随所にアート作品やグリーンを散りばめており、自然光の使い方も上手いです。
ちなみにロビーエリアは「Marina Bay CAFE&LOUNGE」というロビーラウンジとシームレスに繋がっており、宿泊者以外も利用可能。ちなみに宿泊者向けにはウェルカムドリンクとして「チャタンハーバーブルワリー＆レストラン （CHATAN HARBOR BREWERY & RESTAURANT）」謹製のクラフトビールが用意されているのがバリ嬉しい。
お部屋は「スーペリアハーバービュー」のタイプにご案内頂けました。リビング・ダイニング・キッチンが設けられており、良い意味で生活感があります。広さは50平米ほどでしょうか。
 何とも居心地の良いナチュラルモダンな空間。このあたりのセンスは流石のテラスホテルズ系列といったところ。ただしネットの回線は遅くしょっちゅうブツブツ切れるあたりもテラスホテルズ系列のクセを引き継いでいます。
ネスプレッソやポットは当然として、簡単な食器や電子レンジ、IHヒーターも用意されています。キャンプ・フォスターが近く米軍関係者が長期出張で使ったりするのかしら。
テラスからの眺望。「北谷町フィッシャリーナ」エリアを一望することができ、ハーバーを行き交う船にロマンを馳せます。
ちなみに当館と周辺関連施設の位置関係はこんな感じ（画像は公式ウェブサイトより）。アメリカンビレッジのおもちゃ箱をひっくり返したような喧噪からは少し離れており、「ヒルトン沖縄北谷リゾート（Hilton Okinawa Chatan Resort）」を間に挟んで落ち着いた雰囲気のエリアです。
閑話休題。ベッドルームはこざっぱりとした印象で、ベッドそのものはやや小さめ。リビングエリアとはシームレスに繋がっているのですが、スライド式のドアで分離することも可能です。
ウェットエリアに参ります。最近のホテルとしては珍しくトイレもお手洗いもバスルームも全て一か所にまとめられています。どれかひとつを使用すると、その他の設備は何も使えなくなってしまうので、これはちょっと不便です。
また、ブラインドを下ろせるとは言えお部屋からバスルームは丸見えなので、きちんとした間柄でないと一緒に泊まるのは厳しいホテルかもしれません。「ザ・テラスクラブ アット ブセナ（The Terrace Club at Busena）」もそうですが、テラスホテルズ系列はこういった設計が好きだなあ。
共用設備へと参ります。館内は回廊形式となっており、壁面には植物が敷き詰められており逆甲子園といった趣があります。
クラブラウンジは7階に位置します。といっても当館のゲストは全員がクラブラウンジアクセス権が付与されており、人類みな平等な空間です。採光が良く北谷の街に溶け込む爽やかな仕様であり、クラブラウンジとしては唯一無二の存在かもしれません。詳細は別記事にて。
また、クラブラウンジのテラス席からは屋外プールへと接続します。いわゆるインフィニティプールであり北谷の海との調和が素晴らしいのですが、サイズはとても小さいのでガチで泳ぐことは不可能です。ある意味では写真を撮る用かもしれません。
同フロアにはフィットのセスセンターも。必要最低限といった設備ですが、全88室という規模のホテルとしては充実しているほうでしょう。
夕食はホテルお向かいの「チャタンハーバーブルワリー＆レストラン （CHATAN HARBOR BREWERY & RESTAURANT）」へ。水辺にありビールも醸造しているということで、天王洲の「T.Y.HARBOR（ティー・ワイ・ハーバー）」にコンセプトがそっくり。とは言えTYよりは2-3割安く、観光地のレストランとしては極めて良心的な価格設定と言えるでしょう。何より海と夕日を眺めながら上質なクラフトビールを楽しむ幸せがここにある。
また、日程によって夜には花火が上がるので（主催者が誰かは知らない）、夕食は早めに切り上げてホテルに戻り、ルーフトップテラスでスタンバっておくことをお勧めします。球数こそは少ないものの、目の前で上がる爽快さといったらない。
朝食はクラブラウンジである「7th Moon Club （セブンス ムーン クラブ）」で摂ります。和食を注文すると、系列のブセナリゾートの日本料理店「真南風（まはえ）」よりも立派な定食がやって来、嬉しい苦笑いが生じます。
素敵なホテルでした。「ヒルトン沖縄北谷リゾート（Hilton Okinawa Chatan Resort）」などこのあたりのホテルはどうしても子連れが多くなりうんざりすることが多いのですが、当館は小規模でこざっぱりとした設備だからか、客層がとても落ち着いているように感じました。北谷に泊まる際には再び当館にお邪魔したいと思います。もう少し安価だと長期滞在もし易いんだけどなあ。

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