名護で屈指の人気を誇る焼肉店「島豚七輪焼 満味(まんみ)」。予約ナシで訪れたトム・クルーズ様御一行の入店を断ったという逸話もあり、食べログでは百名店に選出されています。
店内は古き良き古民家といった風情があり居心地が良いです。とは言え排煙設備はバッチリであり、炭火焼きでありながらも煙臭さは一切感じませんでした。お座敷もあり子連れももちろんOKです。
運転があるのでオリオンフリーで我慢我慢。なのですが、この小瓶で600円とハンドルキーパーに優しくない価格設定です。その他の飲み物も食事に比べると割高であり、また、無料のお冷は提供していないため、その点に激怒している口コミが散見されました。とは言えミネラルウォーター200円というのは良心的だと思うのだけれど。
ガツ刺し。サクっとした歯ごたえが心地よく、臭みなどは全くありません。ディップする味噌的なものも併せて供されるのですが、私は何もつけずにプレーンなままで食べ進めました。それぐらい綺麗な味わいです。
ヒレたたき。こちらも清澄な味わいで、その脂の清らかさからはエレガンスすら感じられるほどです。このクオリティの肉を座敷に座って胡坐をかきながら食べることができるのだから、やんばるの食材ポテンシャルも中々のものです。
ミミガーのサラダ。そのへんの居酒屋の単品ミミガーよりもミミガー量が多く、四捨五入するとミミガーかもしれません。野菜も味が濃く、何でも当店は肉類だけでなく野菜や果物、調味料まで極力地元のものを用いているそうです。
「厚切りタン」はこのひと皿で豚一頭分とのこと。ちなみに当店で提供される肉は地元で育った「やんばる島豚」一筋で「純血在来種のアグーと黒豚を交配した銘柄で、ほんのり甘みがある脂身のおいしさと、歯切れのよい食感が特長」とのこと。屠畜場は店から車で15分の距離にあり、ズっ友の生産者と密にコミュニケーションを重ねながらタイミングを見計らって提供する肉を検討しているそうです。
「厚切りタン」その名の通り本当に厚切りで、スタッフから「片面5分、合計10分焼くこと」との指導が入ります。その間にサラダやツマミ類を楽しみましょう。ちなみにタレなどは小ざっぱりとしたものですが、肉そのものの味が濃いのでコレで充分です。私は殆ど何もつけず、たまに塩だけピっとするという運用で済ませました。
こちらは「ネギ豚舌」。厚めにカットしたタンに切れ目を入れ、その中に刻みネギを山ほど詰め込みます。意匠はピタサンドに似ているのですがその味わいは実に濃厚。ビールが飲めないことが悔やまれる。
見て下さい、この淡く美しいピンク色を。肉はトントロにカルビであり、その殆どが脂なのですがクドさなどは全く無く、サラサラとした甘味に舌鼓を打ちます。ハラミはタレに漬けこまれた状態でやって来ます。悪くはないのですがタレの味わいが支配的であり、肉そのものの味わいは分かりづらい。タレに漬けこまれていないプレーンな状態で楽しむものが私好みでした。
炙りソーキ。こちらはタレで調味はされていますが、肉の味がパワフルな部位であるため迫力のある風味を愉しむことができました。脂のアタックもつよつよで、ああ、酒が飲みたい。
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炙りソーキ。こちらはタレで調味はされていますが、肉の味がパワフルな部位であるため迫力のある風味を愉しむことができました。脂のアタックもつよつよで、ああ、酒が飲みたい。
〆の食事にホルモン炒飯を注文。当店自慢のホルモンがワッシャワッシャと放り込まれており、そのエキスをたっぷりと吸いこんだ米粒が実に旨い。〆の食事のつもりが酒が進みそうになる背徳的な美味しさです。
もう食えねえというレベルまで食べてお会計はひとりあたり6千円ほど。酒を飲んでいないから安くはつくだろうと考えていましたが、この品質の豚肉を山ほど食べてこの支払金額で済むのは名護の奇跡と言えるでしょう。
ちなみに焼肉だけでなく、しゃぶしゃぶの用意もあり、また自慢の豚肉をたっぷり用いた沖縄料理のラインナップも充実しており楽しみ方は無限大。北部に宿泊した際は是非どうぞ。豚肉なら当店、牛肉なら「鉄板焼 朝日」で決まり。リゾートホテルのレストランなんて行ってたらあかんで。
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寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
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- まーちぬ家/美栄橋(那覇) ←沖縄料理の決定版。
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- 鉄板焼 朝日(あさひ)/名護(沖縄) ←北部で肉を食べるならコチラへ。
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