品川インターシティなど超高層ビルが入り乱れる品川の街の裏路地にある「もつ焼きマーちゃん」。平日の夜のみの営業と、完全に近隣の勤め人に向いた営業スタイルです。
入店時に消毒せよとの指示があるのですが、店内は衛生的とは言い難い印象を受けました。全裸のAV女優のカレンダーが掲げられてあったり、スタッフが仕事の合間に平気でタバコを吸ったりとハードボイルドな酒場です。
自家製のお漬物は塩気とニンニクがきいており、まるで白いキムチのようです。ところで私はカウンター席にご案内頂いたので、厨房内の動きがよく見えるのですが、色々と何でも見えてしまうので、食欲がかなり減退しました。
串焼きは1本づつから注文可能で、まずはタン、ハツ、レバ、ナンコツ、鴨つくねを注文。いずれも100円かそこらであり、支払金額を考えれば実に美味しい。食材に直接触れられる機会も少ないのでオススメです。
「なす焼」は丸々一本を素手で丁寧に焼いた後に皮などを剥かれ切り刻まれるのですが、ちょっと色々あって、私はとても悲しい。当店はやはり串焼きに限るとカシラ、シロを注文。なのですが、シロはイマイチですね。冒頭の煮込みと同じ方向性の臭みを感じました。
以上を食べ、大ビンを2本飲んで4千円弱。おお、これは安い。このあたりの費用対効果は衛生観念とのトレードオフかもしれません。私のように神経質な方は串焼きと瓶ビールのみに留め、また調理場の風景が一切見えない奥のテーブル席や2階席を利用するのが精神的に良いでしょう。
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焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。
- 鳥しき/目黒 ←究極の普通。
- かさ原(かさはら)/神楽坂 ←客単価3万円オーバーという狂気。
- おみ乃/神谷町 ←「焼鳥と日本料理の融合」という新機軸。
- 鳥さわ/亀戸 ←焼鳥業界の最高峰「鳥しき」ののれん分け。
- とり澤(torisawa)/中目黒 ←グループの中では予約が取り易い。
- YASAKA (ヤサカ)/中目黒 ←サウイフモノニ ワタシハナリタイ。
- やきとり阿部/目黒 ←酒が安い。
- やきとり陽火(はるか)/白金高輪 ←滞空時間の長いホームランのような食事。
- シノリ(Shinori )/武蔵小山 ←フレンチ焼鳥。焼鳥屋としてトップクラスに好きなお店。
- 床島/三軒茶屋 ←ふたりで好き放題飲み食いして12,000円程度。
- 鳥政(とりまさ)/表参道 ←ランチの焼鳥丼が最高。
- 白金鳥とも/白金台 ←鳥政独立組はやっぱり最高。
- 鳥竹 総本店/渋谷 ←何この費用対効果信じられない。
- やきとり 嶋家/麻布十番 ←無名ですがオススメです。
- 【保存版】ミシュランを300店訪れた私が選ぶ、鳥貴族おすすめメニュー7選 ←番外編。