ハコジロウ/松尾(那覇)

2023年末にオープンした「ハコジロウ」。人気の海鮮居酒屋「酒と魚 はこさく」の2号店であり、場所は那覇市松尾と本店から徒歩数分の場所にあります。
店内はカウンター主体で20席弱といったところ。充分なスタッフ数だとは思うのですが、どうにもチンタラチンタラ仕事をしておりスピード感がありません。「小梅」にせよ、那覇の今時の飲み屋はこんなんばっかです。
お酒は高いですねえ。生ビールのグラスは妙にヒョロ長く数口で完了。日本酒も1合1,200円程と、東京の一般的な居酒屋を超えてくる価格設定です。
お通しとして鯛出汁の茶碗蒸し。お出汁の風味がビンビンにきいていてとても美味しい。「長谷川稔を超えている」とは連れの談です。
菜の花のおひたしを注文すると、なんじゃこのポーションは。味は悪くないのですが、この量をどうシェアして食べれば良いのかと問いたい。
ホタルイカの沖漬けは3匹で605円。それなりに高価な食材だとは理解しているものの、こう、1本200円です的に出されるとゲンナリします。
シーザーサラダも狭小住宅。コンビニの一番安いサラダよりも小さい。
刺身の盛り合わせはたった4切れで1,078円。もちろんそれぞれの品質はかなりのものですが、これで「盛り合わせ」という表現は図々しく感じました。
島ダコの柔らかナントカは中心がシャリシャリと凍っておりルイベ状態。そういえば他の料理もスチコンで解凍しっ放しであり、ロマンもへったくれもありません。
ラフテーもほんの2切れ。これならラーメン屋のトッピングのほうが余程気前が良いです。
よだれ鶏も葉っぱとモヤシばかりであり、まさに箪食瓢飲。
自慢の土鍋ゴハンも時間がかかるからと言われたのでファーストドリンクと一緒に注文したのに、けっきょく30分近く待たされました。そのくせMCM のリュック背負ってそうなギャルが来ると調理場は俄然やる気を発揮し始め、うざい、と心の底から思いました。
「小梅」に引き続き、派手に外したディナーでした。どうして那覇はこういったお店が人気があるのだろうと摩訶不思議。小さいポーションで色々食べれて、沖縄以外の魚と酒が楽しめるってのが沖縄の人にはウケるのかもしれません。うちなんちゅが東京の沖縄料理店に来て「なんでこんな店が」と思う感覚に似てる気がしました。

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