久茂地エリアで人気の居酒屋「風林火山(ふうりんかざん)」が朝食とランチのみの営業に業態を変更。朝7時から出汁茶漬けや和朝食を提供するなど丁寧な暮らしを実現し、沖縄の人気テレビ番組「アゲアゲめし」でも紹介されました。県庁前駅から歩いて5分ほどです。
店内は居酒屋の風情が漂いますが、照明や採光は良くヘルシーな雰囲気です。テーブル席のほかカウンター席もたっぷり用意されており、おひとりさま大歓迎。我々は11時前というヘンテコな時間に訪れたのですが、それでも半分ぐらいは客席が埋まっていました。
私は「みそ汁とごはん」に追加で「サバ塩」と「生卵」を注文。合計で1,250円です。思いのほか高くつき、丁寧な暮らしとは金がかかるのだと再認識しました。主題の「みそ汁」。「みそ汁」と言っても、沖縄の「みそ汁」は内地で言うところの「みそ汁」とはかなり違っていて、とにかく具沢山。いわゆる寄せ鍋に近い食べ物です。白味噌をベースに優しい味わいで、京都のスーパー日本料理店で食べるそれに比肩する美味しさです。沖縄らしくランチョンミートが含まれているのが面白いですな。
「サバ塩」はトッピングとしてはかなりのボリュームで、皮目はバリっと身はふっくら。塩気と脂のバランスも良く、定食屋で食べる焼魚としては最高峰の美味しさです。たっぷりの大根おろしも嬉しい。
ごはんはツヤツヤのピカピカで心和む美味しさです。おかわりは有料である一方、大盛りは無料なので必ず大盛りにしましょう。必ずです。連れは「あぐー豚のいなむるち味噌漬け」の定食を注文。「いなむるち味噌」とは味噌汁を中心とした沖縄料理で多用されるブレンドした白味噌。それに豚肉を漬け込みしっとりと焼き上げています。ひとくち頂きましたが、私の味噌汁と味わいの方向性が一致し、これぞマリアージュ・丁寧な生活です。
卵は糸満産の「福幸地鶏」といったブランドの朝採れ。濃厚ながら綺麗な味わいで、それに出汁醤油をポトリとたらし、白米と一緒に掻き込む幸せといったらない。ごちそうさまでした。
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美味しかった。沖縄の定食としては値が張りますが、そのへんの雑な定食屋とは一線を画す味わいであり、値段に見合った味わいです。方向性としては那覇市役所裏の「味噌めしや まるたま」に似ているかな。いずれにせよ素晴らしい朝食~ランチを確約してくれます。私が保証します。
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