ヒルトン大阪(Hilton Osaka)/梅田

キタのど真ん中にある「ヒルトン大阪(Hilton Osaka)」。最寄り駅が10個ぐらいありそうな便利な場所にあり、大阪の人間であれば誰もが知るホテルです。
地上階にレセプションがあって、中央を陣取るロビーラウンジは常に満席。この日わたしは勝手が分からずロビー階でチェックインしましたが、ダイヤモンド会員様は3階のエグゼクティブラウンジでもそうすることができたようです。
高層階に位置するエグゼクティブルームにご案内頂けました。と言ってもこのあたりは高層ビルばかりなので、それほど高さ自慢するというわけにはいきません。広さは30平米だそうで、どこか和っぽいインテリアが記憶に残りました。
テレビは骨董品とも言うべき歴史あるもので、怖くてスイッチすら入れていません。きっとキャストなども無理オブ無理なことでしょう。他方、テーブルは大きく椅子もしっかりとした誂えであり、なるほどド都心にあるだけあってビジネス客の要求に配慮しています。
冷蔵庫は空っぽ。だがしかしネスプレッソのカプセルはたっぷりと、私に嬉しい仕様です。当館はエグゼクティブフロアは超高層階なのにラウンジが3階と距離があるので、部屋にコーヒーが充実しているのは大切です。
クローゼットは一般的なもの。ただ、スリッパのショボさは何とかならんか。それこそ1泊1万円程度のホテルと大差無いのだけれど。
古いホテルだけあってウェットエリアは一か所にまとめられています。化粧台・トイレ・風呂そのどれかひとつでも使用すれば、その他の設備を他に誰も使用することができないことにつき、数十年前の設計者の意図を知りたい。
バスルームにつき、一応は障子(?)で目隠しされているものの、ベッドルームから覗こうと思えば覗ける仕様であり、気心の知れた仲とでしか宿泊は難しいかもしれません。
共用設備に参ります(写真は公式ウェブサイトより)。こちらはフィットネスセンターでそれなりの器具は揃っているのですが、562室のゲストをフォローするには心許ない。シンガポールのリッツなど、似たような規模のホテルなのにジムは20倍ぐらい広いです。
プールも長さ15メートルと短く、ケノビで対岸まで到着できてしまう有様です。「ヒルトン名古屋」もそうですが、ヒルトン系列はプールのサイズに拘りが無く「とりあえず有ればいいんでしょ」的な姿勢が気になります。
エグゼクティブラウンジは巨艦ホテルとしては珍しく低層の3階に位置します。このエグゼクティブラウンジは客層が恐ろしく悪いですねえ。厄介が妙に多く、次から次にトラブルが発生します。ここで働いていたら実力がつくこと間違いなし。従業員は自信を持ってください。ただ、子供が奇声を上げて走り回り始めたら、流石に注意すべきだと思います。
カクテルタイムは17:30-19:30なのですが、妙に食事が充実しており、なるほどだからこそ客層が悪くなるのかと得心。もうこんなサービスやめちゃって「ヒルトン横浜(Hilton Yokohama)」のように純粋に酒だけ出すようにすれば良いのに。
エグゼクティブラウンジの客層が悪かったため、朝食は敢えて下界のオールデイダイニング「フォルクキッチン(Folk Kitchen)」にお邪魔しました。それなりの混雑を覚悟していたのですが、たまたまタイミングが良かったのか普通に楽しむことができました。詳細は別記事にて。
まとめると、良くも悪くも都心のヒルトンだなあという印象です。便利ではあるものの古臭く、団体客が幅を利かせており、総じてパっとしません。ホカンスを求めるのであれば「コンラッド大阪」に行けということなのかもしれません。

「ヒルトン東京(Hilton Tokyo)」でも同じことを思いましたが、あくまでアメリカからの出張者をお迎えする場合や、学会や見本市などで数百室を押さえなければならないなど、特殊な用途に限定して利用すべきホテルに感じました。

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