EPISODE HSINCHU JdV by Hyatt(新竹伊普索酒店、エピソード新竹)/新竹市(台湾)

TSMCとの友好を深めるため、台湾のシリコンバレーたる新竹市にやって来ました。私はハイアットのグローバリスト(最上級会員)様であるため、せっかくなのでハイアット系列の「EPISODE HSINCHU JdV by Hyatt(新竹伊普索酒店、エピソード新竹)」に宿を取ります。
入ってすぐのロビーは今ドキでカッコイイのですが、スタッフは全然気がきかないですねえ。ゲストが車からガラガラどデカイ荷物を運んでいるというのに、全くの無視でした。
チェックインは専用の機械を用いてセルフで登録する必要があります。しかしながら機械の脇には森山未來に似た兄ちゃんが自信が無さそうに控えており、成田空港の税関スタッフバイトよろしく付きっ切りで説明してくれます。いや、同じ時間を費やすのであれば、手続きは君が全部やってくれていいんだよ?
お部屋は「2 Queen Beds, Deluxe Room」が割り当てられました。どんなクイーンが寝るんやと思うほどの巨大なベッドが2台も並べられています。そういえば「キングベッド」「クイーンベッド」のような表現は、限界フェミたちは気にならないのでしょうか。
テレビは大きくスマホからキャストすることもできます。ミネラルウォーターはたっぷり用意されており、ネスプレッソも常備されているのは嬉しい。冷蔵庫は空っぽのビジネスホテル方式です。
窓際には大きなソファにちょっとしたテーブルも。また、ソファに並んでスーツケースをガバっと開く台が置かれており、変わった設計ですが大変使い易かった。この設計は他のホテルでも取り入れて欲しいところです。
バスルームは立派なバスタブがシャワーエリアとは別に設けられており嬉しいのですが、壁の2面が謎にガラス張りで意味不明。古いホテルでは良く見かける設計ですが、当館のオープンは2022年であり、謎は深まるばかりです。
バスルームから洗面所、トイレがシームレスに繋がっており、誰かがひとつでも使用すると同居人の全員が使用不可となる仕組みです。おまけにガラス張りだ。結局われわれはロールスクリーンを常に下ろした状態で滞在することとし、圧迫感が半端ありません。
部屋は広いのですがクローゼットが狭く、2人で使用するともうパンパンです。ハンガーも少ないしガラス張りだし、やはり出張者がひとりで泊まるべきホテルなのでしょう。
共用設備につき、ロビーフロアに宿泊者用のラウンジのようなものがあります。部屋番号のチェックなどは特になされていないため治安が心配ですが、まあ、ビジネス客しか来ないような立地でもあるので、そのあたりのリスクは許容しているのかもしれません。
ちなみにこのラウンジ、17:30から18:30まではハッピーアワーとして酒が振舞われるとの触れ込みでしたが、ハードリカーとワインがチョロっと置かれるだけで全然ハッピーではありません。ビールすらない。常宿としている他のゲストたちはハナから諦めているようで、ラウンジに入って来ては真っ直ぐ冷蔵庫に向かい、ペットボトルのソフトドリンクをピックアップしてそのまま部屋に帰って行く有様です。
ちなみにロビー入ってすぐの「SODE BAR」は有償だけあってかなりまともです。ビールは地元のクラフトビールが用意されており、IPAを試してみたのですが非常にレベルが高かった。
「SODE BAR」で提供されるツマミも恐らく後述の「WESTWOOD (現代美式餐庁)」謹製で、マッシュポテトの肌理の細かさや衣の薄さなど冷凍食品では表現できない味わいが感じられました。加えてスタッフの女の子が日本語で「〇〇様(私の名)ハ、日本カライラッシャッタンデスネ!ワタシ日本語勉強シテイマス!」と愛くるしい。
閑話休題。ジムは最上階のメゾネット構造を活かしたスタイルで「ホテル虎ノ門ヒルズ(Hotel Toranomon Hills)」の仕組みを思い出しました。下のフロアは筋トレとストレッチで、上階は有酸素系マシンというラインナップ。正直ショボいですが、総客室数が140程度という意味ではこんなものかもしれません。
朝食はロビーフロアにあるメインダイニング「WESTWOOD (現代美式餐庁)」で。ミシュラン1ツ星を獲得した林泉(Richie Lin)シェフが監修するレストランであり、Semi-Buffet」との案内だったのですが、その内容はスーパーホテルよりもお粗末。空間ばかりスタイリッシュでこの料理の少なさは、朝から惨めな気分になりました。詳細は別記事にて
ハイアット系ながら、あまり好きになれないホテルでした。もちろんこの辺りにレベルの高いホテルが少ないことは百も承知ですが、同価格帯であれば「ハイアット プレイス 新北市新荘(Hyatt Place New Taipei City Xinzhuang、新北新荘凱悦嘉軒酒店)」のほうが余程良かったなあというお気持ちです。お疲れさまでした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。