ディ・バート(De Vaert)/ヒルトン長崎

2021年秋に開業した「ヒルトン長崎(Hilton Nagasaki)」のオールデイダイニング「ディ・バート(De Vaert)」。2階のロビーフロアに位置します。以前はコチラのビュッフェか日本料理店での和朝食を選ぶことができたのですが、現在(2023年12月)は当店一本に絞られていました。私悲しい。
ダイヤモンドメンバーは店内奥にある中国料理ダイニングのエリアに通されます。エグゼクティブラウンジにおいても感じましたが、当館は家族連れや外国人観光客が少なく、日本人の高齢者が非常に多いのが特徴的です。
ダイヤモンド会員向けの飲み物が用意されていました。スパークリングワインなど酒屋で千円程度の安物ではありますが、気にかけてくれているとの心意気は強く感じられます。
一方で、朝食のラインナップはとてもとても普通であり、良くも悪くも外資系ホテルの朝食ビュッフェの王道ど真ん中を突き進んでいます。同じヒルトンでも小田原富山のように、地産地消を意識し郷土料理に振り切ってくれたほうが旅行者にとっては嬉しいなあ。
いつも通りサラダにサーモン、シャルキュトリ。ううむ、この写真だけを見ると、どの国のどのホテルの朝食か判断がつきません。それぐらい特色の無いビュッフェです。
エッグステーションは自分で小鉢に具材を取り分け、それらを料理人に渡せばオムレツにしてくれるというありそうでないスタイル。時間は要しますが、出来立てをテーブルまで持って来てくれるので気になりません。
申し訳程度に「五島うどん」と「皿うどん」が用意されているのですが、いずれも全く気合いが入っておらず、「とりあえず責任は果たしましたからね」とでも言いたげな、ユーザーの神経を逆撫でするクオリティでした。
色々書きましたが、全200室という客室数の割にダイニングは広々としており、ヒルトン東京のような入店時の謎の行列も生じることは無いので使い勝手は良いでしょう。上級会員はエグゼクティブラウンジで朝食を摂ることができる上に、当レストランでも専用エリアが充分に確保されており、常連客にとても優しいホテルに感じました。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。