ル・プリスティン東京 カフェ&バー(Le Pristine Tokyo)/虎ノ門

2023年12月6日に開業した「ホテル虎ノ門ヒルズ(Hotel Toranomon Hills)」のダイニング「ル・プリスティン東京 カフェ&バー(Le Pristine Tokyo)」。長年ミシュランの星に輝くオランダ出身のシェフ、セルジオ・ハーマン(Sergio Herman)が手掛けるとのことで話題となりました。
我々は「ホテル虎ノ門ヒルズ(Hotel Toranomon Hills)」に滞在し、朝食として利用しました。ゲストの殆どが外国人であり、スタッフも当然のように英語で話しかけて来ます。メニュー表も英語のものしか用意がありません。ここは小さな外国だ。
朝食はメインディッシュを注文しつつ、サラダなどはビュッフェという仕組みです。ホテルの朝食で供されるチーズは安物であることが殆どですが、やはりセルジオ・ハーマンの冠を掲げているだけあって、当館のそれは実に上等なものです。
パンも200室ほどのホテルとしては種類が充実しており、そのいずれものレベルが高い。ホテルの朝食で積極的にパンを食べたのは「アンダーズ 東京 (Andaz Tokyo)」以来かもしれません。虎ノ門のハイアットはパンのレベル高い説。
まずは野菜から、と思いきや、あまりに美味しそうだったのでシャルキュトリをたっぷりと。いずれも上質なものばかりであり、ホテルの朝食で食べるそれとしては人生トップクラスのクオリティです。
チーズにつき、ブッラータまで用意されていました。そのまま食べて当然に美味しく、アンチョビやハチミツなど自由に味変するなど朝から贅沢な試みです。この日ブッラータを世界一食べたのは恐らく私でしょう。
メインのお料理がやってきました。スマッシュしたアボカドをトーストに塗り、ポーチドエッグをのせます。同じ「アンバウンド コレクション by Hyatt」である「富士スピードウェイホテル(Fuji Speedway Hotel)」で食べた同じものよりもプレゼンテーションがオシャレです。
何故かホッケンミー(?)がメニューにあったのでノリで注文。アジア全開の味わいで面白い。塩気や旨味が物足りなく感じたのですが、ビュッフェにあったアンチョビを混ぜ込むと2割増しぐらい美味しくなりました。
コーヒーが美味しい。11階のラウンジに用意されているエスプレッソよりも数段レベルが高く、コーヒーに対する執念めいたものを感じる美味しさです。今年飲んだコーヒーで一番美味しいかもしれません。
美味しかった。「ホテル虎ノ門ヒルズ(Hotel Toranomon Hills)」そのものは機能性を追求しており、ある意味では退屈を覚えるのですが、朝食はバリバリに気合が入っており心に残りました。当館で朝食を摂ると摂らないでは印象がまるで異なるでしょうから、宿泊の際は朝食付きプランで予約しましょう。必ずです。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。