お山のたいしょう／根府川（小田原）

小田原市は根府川駅から車で10分ほどの山中にある「お山のたいしょう」。原木しいたけ狩りを中心に、みかん狩りやブルーベリー狩り、タケノコ堀りなどを展開する農家レストランです。根府川駅から電話すれば送迎者が来てくれるので、マイカーが無くてもアクセスは上々です。
到着して受付を済ますとビニールハウス（？）へとご案内。内部は湿気がムンムンで、しいたけを育てる木がズラリと並びます。気に入ったシイタケを自由にピックアップし、100グラム350円で販売してもらいます。ちなみに入園料は無料です。
収穫したシイタケは併設のレストランでそのまま炭焼きにして食べることができます。炭だけお借りする場合は700円で、炭焼き料理のコースを注文すれば炭代を請求されることはありません。
我々が収穫したシイタケたち。なるほど旨い。素人が適当に焼いて塩を振るだけで料亭の味わい。栽培も簡単だし、シイタケは人類の食糧問題を解決してくれるかもしれません。
炭火焼きのコースは3千円ほどで、豚肉にオニギリ、焼きコンニャク。旬のお野菜とキノコたち。1人必ず1コース注文のような決まりはなく、基本的に大らかなお店です。
ただ、焼きコンニャクは全然美味しくないですね。そもそも焼きコンニャクって何？ちなみにお子様向けにコンニャク作り体験などのプランも実施されていました。
せっかくなのでシイタケ料理も単品注文。こちらは「しいたけ煮」。その名の通りシイタケを煮ただけのものなのですが、これがけっこう、いやかなり旨い。山ほど入って480円と価格設定も良心的です。
スペシャリテの「たいしょう揚げ」は、大ぶりなシイタケをフライにしたもの。焼いて食べるよりも遥かに迫力があり、キノコだけでこんなにお腹いっぱいになったのは初めてです。
以上を2人で食べ、お会計はひとりあたり2-3千円といったところ。駅からの送迎や収穫体験もあってこの支払い金額は非常にお値打ち。飲み物はビールなどが用意されているのですが、自家栽培で手摘みされた緑茶を自由に飲んで良いので、むしろそっちも大のごちそう。子連れ最強ホテル「ヒルトン小田原」とセットでどうぞ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。