1年ぶりの「エルヴェ(élevé)」。六本木の名店「ル・ブルギニオン (Le Bourguignon)」で長く活躍した松田慧ソムリエが独立したワインバーであり、麻布十番は一の橋交差点から東へ数分の落ち着いたエリアに位置します。
早い時間にお邪魔したため貸切状態。当店はワインバーとしては驚異的な料理の質を誇るので、早めにお邪魔してフルラインナップで注文するのが私流。他方、夜遅くはツマミは限られるものの、2次会使いとしてブルゴーニュ古酒大好きマンが夜な夜な集まります。
前回はコースでお願いしましたが、今回はアラカルトで注文。まずは「牡丹海老と甘海老のタルタル ウイキョウと根セロリ」。ネットリと甘味の強い海老たちの饗宴が今夜の盛り上がりを約束してくれます。
続いて「鮟鱇とベーコンのロースト ウイキョウのソース」を注文。私のそう短くない人生において最もオシャレに食べるアンコウかもしれません。アンコウのエレガントな味わいにベーコンで旨味と塩気を補強し、ワインの進むひと品です。パンは素朴ながら穀物の風味をしっかりと感じられるもの。基本的にソースがしっかりした料理が続くので、パンでソースを拭って食べるだけで立派なごちそうです。
メインは「ランド産仔鳩のロースト 醤油のソース」をチョイス。このようなややこしい肉料理をアラカルトで注文できるワインバーは東京広しと言えどかなり珍しいでしょう。客席数が少ないのでシェフが付きっ切りで管理してくれており、王道かつパーフェクトな美味しさです。
ブルゴーニュの値付けは良心的で、料理の値付けは更に良心的。しっかりとした食事にもワインだけでもと様々な用途に対応してくれる心強いお店。個人的には何度も通って料理をもっと色々食べたい。次はウズラを注文しようっと。関連記事
「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
- オトワ レストラン(Otowa restaurant) ←本気でフランスの料理文化に取り組んでいる。
- ガストロノミー ジョエル・ロブション ←最高の夜をありがとう。
- アピシウス ←東京最高峰のレストラン。
- ナリサワ ←何度訪れても完璧。
- elan(エラン) ←表参道のナポレオン。
- 銀座 大石 ←自分が働くならこういう職場。
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある。
- ル・マンジュ・トゥー ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ) ←流行り廃りに捉われないマッチョな料理。
- アサヒナガストロノーム ←そこらのフランス料理店とは格が違う。
- エステール(ESTERRE) ←料理もサービスもパーフェクト。外せない食事ならココ。