白金高輪駅に直結「白金アエルシティ」に入居する「天山飯店(てんざんはんてん)」。1975年創業の老舗の中華料理店であり、営業日数と営業時間が少ない白金のメタルスライムのような存在です。
公式ウェブサイト(?)のお店紹介に記された文言は
変化する時代、色が変わる町、移りゆく人々の思い、荒波の中をランチェスター経営戦略による1点突破を計っています。
行列を避けて11時の開店と同時に入店し、「肉野菜炒め」を注文。単品が千円で、ランチタイムはライスが50円です。
スープが美味しい。ボディがしっかりとした液体であり、程よく溶け込んだ玉子も王道の味わい。これはラーメン的な麺類にも期待が持てます。
主題の「肉野菜炒め」。シャキシャキとした食感が心地よく絶妙な炒めっぷり。味付けも程よく濃く、ビールが欲しくなる旨さです。
ライスはまあ、普通のライスですね。もう少し食べたいなあという気持ちが残ったでの、グルマンの皆さんは白ゴハンで留めずにチャーハンと合わせて食べるのも良いかもしれません。
美味しかった。メニューの数が少なくイマイチ融通のきかないランチ構成ですが、その味は確か。夜にグループで訪れ酒のツマミで色々と注文しても楽しいでしょう。次回はディナータイムにお邪魔したいと思います。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 中華銘菜?陽(センヨウ)/東高円寺 ←率直に美味しくアラカルト可なのが嬉しい
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたいかた必読の書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。客に日本人は殆どいないのですが、コロナ禍で海外に行けない今、ある意味では海外旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。