恵比寿駅から渋谷方面に歩いて7-8分。ややこしい交差点の脇の雑居ビル5階に入居する老舗のバー「ソルティーモード(Soaltee Mode)」。バーと言ってもレゲエが流れてネパール料理が出るという面白い業態であり、食べログでは百名店に選出。
平日の12:30頃にお邪魔したのですが、店内はほぼ満席でランチは売り切れ間近。人気のほどが伺えます。インテリアはネパール風というか何というか、エベレスト映画のスタート地点の街のような雰囲気。ネパール人店主がワンオペでテキパキと仕事をこなします。
ランチは「ダルバート」一択。いわゆるネパール風のワンプレート料理であり、日替わりのカレーが2種盛り付けられます。イートインは1,300円で、テイクアウトのお弁当は1,100円です。
まずはチキンカレーの部。ホロホロとした歯触りで、見た目ほど辛くありません。コクはあるもののクドさは全くなく、カレーというよりはスパイシーな鶏肉料理を食べているような感覚です。
こちらは野菜カレー。この日のメインはジャガイモであり、ホクホクとした食感に大地の風味が漲ります。
ライスはデフォルトでかなりの量。いわゆるバスマティライスというものでしょうか(詳しいことは知らん)、パラりとした食感でパクパクと食べ進めることができます。写真奥の辛いトマトソース(?)的なものを混ぜ込み辛味と酸味を加えたり、ダルスープ(後述)を流し込んで優しくしたりと七変化のライスです。
ダルスープ。ダルバートにおける影の支配者であり、日本の定食における味噌汁的なポジションでしょう。ザラりとした舌ざわりでお豆がたっぷり。豆の甘味のほか思いのほか塩気が強く、先のライスによく合います。
食後にチャイがついてきます。紅茶の風味が強烈でミルクも甘味も実に濃厚。ネパール風のエスプレッソとも言うべき心に残る締めくくりです。
美味しかった。恵比寿のランチで、このクオリティで1,300円というのは大満足。家庭的ながら記憶に残る味覚であり、次回は夜にお邪魔して他のメニューも試してみたいところ。大久保の「ナングロガル(Nanglo Ghar)」とはまた違った魅力に溢れたお店でした。
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