中目黒の大人気イタリアン「クオーレ アズーロ(Osteria e Bar Cuore Azzurro)」が2号店として学芸大学に「アズリーノ(Azzurrino)」をオープン。もともとは駒澤大学「ビストロコンフル」の姉妹店がった場所で、ズッ友が引き継ぐ形で開業に至ったそうです。
カウンター8席のみの小さな店内。シェフがまさに目の前、コンビニのレジぐらいの距離感で料理に取り組んでいるのでライブ感に満ちています。常連客が多く、自然と声をかけられ会話が生まれる和やかな雰囲気です。対馬毅行シェフはイタリアで経験を積み「クオーレ アズーロ(Osteria e Bar Cuore Azzurro)」で腕を振るった好青年。
酒は安く、ボトルワインが5千円前後から始まります。調子に乗ってバカみたいに飲んでしまいましたが、公式ウェブサイトの「お酒を飲まれない方やお子様のご利用は原則お断りさせて頂いております」との記載があったので、私は正しいことをした。席料に500円を要するのですが、本店同様にアミューズがめちゃんこ凝っているので大満足。お通し代取る取らない論争につき、当店のような姿勢で臨めば全ては解決するはずです。
メニューは本店と同じで全てアラカルト形式。こちらはホタテを炭で炙ってブッラータと黒トリュフを添えました。優しい甘味にホタテにストラッチャテッラのリッチな脂質が上手く調和します。本店で食べたカツオのそれよりもしっくり来ました。
馬肉のタルタル。シェフが目の前でダカダカダカダカとマシンガンのように包丁を操り臨場感抜群。肉には牛には無い力強さが感じられ、スパイスの刺激的な味覚と良く合います。
スペシャリテの玉ねぎ。中にはレバーが詰め込まれており、じっくりと火を通し甘味を増します。子供たちはこういう料理から入れば玉ねぎ好きに育つのではないかと確信するほど間違いのない美味しさです。
トウモロコシのスフレ。滋味あふれる穀物の甘味にコッテリとしたチーズソースがバッチグー。素朴な食材をバリ旨く育て上げる。料理の神髄です。
豚肉を焼いてもらいました。その美味しさの半分は脂質ではないかと感じるほど脂身が豊かであり、それでいて全くしつこくありません。赤身部分も綺麗な味わいで、実にエレガントな豚肉料理です。
〆のパスタはキタッラをチョイス。断面が四角い太麺であり、むっちりとした歯ごたえが特長的です。ドライトマトが練りこまれており、麺の時点で既に美味しい。
豚肉を焼いてもらいました。その美味しさの半分は脂質ではないかと感じるほど脂身が豊かであり、それでいて全くしつこくありません。赤身部分も綺麗な味わいで、実にエレガントな豚肉料理です。
〆のパスタはキタッラをチョイス。断面が四角い太麺であり、むっちりとした歯ごたえが特長的です。ドライトマトが練りこまれており、麺の時点で既に美味しい。
バカみたいに飲んだのでお会計はひとりあたり2万円近くに及びましたが、普通の飲酒量であれば1万円程度に着地するでしょう。「クオーレ アズーロ(Osteria e Bar Cuore Azzurro)」と同様に見事な費用対効果です。何度か通って全メニューを制覇したい。学芸大学住みが羨ましく思えるお店です。
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日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。