築80年以上の町家を改装しつつ、ポップで明るい内装に仕上げています。鈍く銀色に輝く設備がビールを飲む欲求を掻き立てる。
なのですが、ちょっと客層がダルいですねえ。常連が幅をきかせており、こっちの気分お構いなしにジャンジャン絡んできて超キモい。テーブル席もあるので、他人との交流が苦手な方は、スタッフに事情を説明しておいて間に入ってもらうと良いかもしれません。
ビールは中々の値付けであり、パイント(470ミリリットル)の最安値が1,500円。モノに拠ってはプラス数百円といったところであり、普段出入りしているクラフトビアバーの地価と人件費を考えれば割高に感じました。フライドポテトが全く美味しくありません。恐らくは冷凍食品をサラっと揚げただけであり、味付けも含めて3日前の夕刊ぐらい役に立たないツマミに感じました。
合鴨ロースを用いたサラダは結構美味しい。肉に深みがあり調味もしっかりしており、サラダながらツマミとして成立する味覚です。
おばんざい盛合せ。悪くはないのですがこのワンプレートで2,500円は高杉晋作であり、私の金銭感覚からすると980円程度です。
ハモのフライは1,400円で中々、いやかなり美味しい。加えてオマケで松茸のフライもつけてくださり、常連客に絡まれる迷惑料と捉えることにしました。
長居は無用と〆に鯖寿司を頂きます。かなり豪快な鯖寿司であり、1ピースがコンビニおにぎりよりも大きいかもしれません。サバの質も上々であり、脂ものって実にジューシーです。
以上の料理を2人でシェアし、パイントで2杯飲んでひとりあたり7-8千円といったところ。うーん、ビールも料理も悪くはないのですが、全般的に割高です。先の常連含め妙に独り客が多く、スタッフとのお喋り目的で訪れているように感じました。ある意味ではガールズバー的であり、純粋に酒と料理を楽しむお店ではないのかもしれません。お友達がいない方は是非どうぞ。
関連ランキング:ビアバー | 丸太町駅(京都市営)、烏丸御池駅、二条城前駅
関連記事
京都はとにかく和食がリーズナブルですね。町全体の平均点が高いのはもちろん、費用対効果も良いことが多い。その文化に影響を受けてか、欧米系のレストランにも目が離せない魅力がある。
- 木山(きやま)/ 丸太町 ←マイ・ベスト・京都メシ。おひとりさまも大歓迎。
- にくの匠 三芳(みよし)/祇園 ←これは確かに匠だわ。確かに肉の匠だわ。
- 祇園にしかわ/祇園 ←今の東京は何かが狂っていると言わざるを得ない。
- CAINOYA (カイノヤ)/四条河原町 ←鹿児島で国内外のフーディーを集める店が京都に移転。
- Gibier MIYAMA(ジビエミヤマ)/祇園 ←ダークファンタジー。
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町 ←足し算の中華料理。
- 室町 和久傳(むろまちわくでん)/烏丸御池 ←やっぱり和久傳が好き。
- 田がわ/御幸町 ←幸村卒業。近い将来、星獲得間違いなしのリーズナブルな和食。
- 又吉/祇園 ←雰囲気のある街並みに溶け込む費用対効果抜群のお店。
- 末友/祇園 ←ミシュラン2ツ星。非の打ち所が無いお店。
- 祇園にし/祇園 ←こちらも非の打ち所のないお店。
- 十牛庵/高台寺 ←ひらまつが手がける和食店。ワインがめちゃめちゃ安い!
- レストランひらまつ 高台寺 ←立地や雰囲気が抜群。
- 祇園 呂色 (ぎおん ろいろ) ←円熟味を増した料理人は儲けよりもゲストの笑顔を直でゲットする方向に向かう。
- 呑喜屋むね(のんきやむね)/御所南 ←ここが私のアナザースカイ。
- 山元麺蔵 (やまもとめんぞう)/岡崎 ←私が世界で一番旨いと考えるうどん屋。