富小路粥店(とみのこうじかゆてん)/四条河原町(京都)

1939年創業の老舗の料理屋さん「御料理めなみ」が新業態としてお粥専門店「富小路粥店(とみのこうじかゆてん)」を開業。いわゆる四条河原町エリアであり、店名そのまま富小路通に位置します。
入店時に注文するマクドナルド形式。1階は厨房を取り囲むカウンター席で、2階はカウンターとテーブル席。階段が急なので足腰に自信の無い方は1階に陣取りましょう。
私は自慢の「中華とり粥 極み」を注文。1,300円です。その他、小鉢も付けて総額1,850円と強気の価格設定です。私はつい先日、香港を訪れたばかりであり、インフレとドル高で最強の香港ですらもこんなに高い粥に出遭ったことがありません。
ダンピン。いわゆる台湾風のおかずクレープなのですが、作り置きでヌルい温度帯での提供で美味しくありません。これで330円は高杉です。
鳥の肝煮は濃厚な味わいで、ジャリっとした鉄分を感じるほどです。他の料理が高すぎるためか、こちらが220円というのはお値打ちに感じました。
主題のお粥。鶏ガラスープの味わいが支配的で美味しい。お米も滑らかに崩れており、中華圏で食べる粥そのものの口当たりです。ただ、さすがに1,300円という価格設定はやりすぎな気がします。私の金銭感覚では600円ぐらいに感じました。
また、途中で食材が足りなくなったのか「〇〇さーん!ゲキヤス行って来て~」との買い出し指令が店内に響き渡りました。スタッフが歩いてお使いに出かけたので、ゲキヤスとは恐らく近所の「新鮮激安市場! 四条麩屋町店」を指すのでしょう。うーん、客に激高の粥を食べさせておいて仕入れが激安とは恐れ入る。味は悪くありませんが、普通の金銭感覚の方にはおすすめできないなと思ったランチでした。

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