京都カレー製作所 カリル/丸太町(京都)

2015年に創業し、京都のカレーヲタたちに根強い人気を誇る「京都カレー製作所 カリル」。最近ではミシュランでビブグルマンを獲得し、その実力が証明されました。地下鉄の丸太町駅から歩いて5-6分の距離です。
店内はヘルシーなカフェのような内装で、今にもオーガニック野菜が出て来そうです。スタッフもインテリアコードを引き継いでいるのか、実に清潔で感じの良い方ばかり。無印良品のカフェにニュアンスは似ているかもしれません。
ランチタイム限定のランチセット。プラス50円の追加料金でマンゴーラッシーとミニサラダが付いて来ます。これはもう社会貢献活動と言って良い値付けであり心が洗われます。
定番はチキンカレーやビーフカレーのようですが、せっかくなので「限定カレー ビビンカレー 温玉つき」を注文。1,200円です。ちょっと具材が韓国風になっている程度だろうと高を括っていたのですが、想像以上のピッチャー返しな作品。ビビンパ風のカレーというよりは、ビビンパにカレーが注がれているという印象です。
それぞれの具材が丁寧に作り込まれており、その辺の焼肉屋の雑なビビンパよりも全然美味しい。あるいは人生で食べたビビンパの中で一番好きかもしれない。
カレールーは出汁が土台となっており、その上で多種多様なスパイスが練り込まれています。ビビンパ風という創作性を抜きにして、カレーとして純粋に美味しい。加えて、韓国テイストの辛さも相俟って、デフォルト注文ながら汗が噴き出る辛さです。
卓上にはスパイスをきかせたキャベツとタマネギのお漬物。いずれもガチガチのインネパ風というわけでなく、どこか和のニュアンスを感じさせる優しい味わいです。
驚きの美味しさでした。このクオリティのカレーが1,200円で食べることができるとは京都の街は懐が深い。京都で旅行者が食事をするのであれば日本料理を志向しがちですが、当店のカレーはそれを超越した唯一無二性の感じさせる美味しさ。「太陽カレー」にせよ、京都は意欲的でレベルの高いカレー屋がとても多い。

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