いづ源(いづげん)/四条(京都)

四条駅から歩いて7-8分の場所にある「いづ源」。京都風に延べれば高倉通綾小路下ルであり、錦市場からも近いです。ミシュランガイドにおいてはビブグルマンを獲得。
店内はテーブル席が主力であり、小上がりも2卓あります。ミシュランの影響か外国人ゲストも多く、写真付き英語メニューも用意してあったりと実に親切。なお、当店は祇園の「いづう」から大正時代に暖簾分けした店であり、現在の三代目は「現代の名工」として京都府から表彰されています。
私はランチ限定の「月」を注文。1,700円です。隣の外国人のニイチャンは注文し過ぎたのかその量に目を丸くしていたのですが、女将さんが身振り手振りで「食べ切れなかった場合は持ち帰りにできるから」と、やはり親切。言葉遣いも丁寧で、「お義母さん」と呼びたいくらいの感じの良さです。
こちらはスペシャリテの鯖寿司といなり寿司。鯖は肉厚で脂も強く食べ応えあり。いなり寿司は外皮の甘味は控えめな分、出汁で炊いているのか風味のあるシャリが心に残りました。
巻き寿司にはシイタケにカンピョウ、玉子焼き。奥の「箱寿司」はその名の通り箱を用いて押し固めるのですが、タネは何だろう。一見アナゴなのですが、質感としてまた違う魚介類の気がしました。
ちなみに「いづう」の創業者は卯兵衛さんと言うのですが、その名にちなんで鯖寿司は断面がウサギが見えるように設計されています。結果として鯖の身が厚くなるので消費者としては嬉しい限り。
以上のランチセット「月」が1,700円というのは大変お値打ち。祇園の「いづう」に比べると大変良心的な価格設定です。11時から通しで営業しており行列することもないので、時間の読めない旅行者にとって使い勝手が良し。京都旅行のランチタイムに是非どうぞ。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
京都はとにかく和食がリーズナブルですね。町全体の平均点が高いのはもちろん、費用対効果も良いことが多い。その文化に影響を受けてか、欧米系のレストランにも目が離せない魅力がある。
JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本。京都の美しい写真と短いキャッチフレーズが面白く、こんなに簡潔な言葉で京都の社寺の魅力を表せるのかと思わず唸ってしまいます。