台北のお洒落エリア大安区にある「Hotel Éclat Taipei(ホテル エクラ、台北怡亨酒店)」。大安駅から歩いて7-8分ほどでありアクセス至便。「スモールラグジュアリーホテルズ(Small Luxury Hotels)」に所属するブティックホテルです。
いわゆる美術館ホテルであり、館内にはダリやアンディ・ウォーホルなどアート作品が所狭しと展示されています(以上、写真は公式ウェブサイトより)。ただし全60室の小さなホテルなので、フィットネスセンターなどの共用設備は一切ありません。お部屋は「デラックス ダブルルーム(Deluxe Double Room)」に予約を入れました。25平米ほどの部屋であり、大人2人で泊まってギリといったところでしょう。我々はリュックひとつで訪れているため問題ありませんが、ギャルが巨大なスーツケースをバッカンバッカン開くには厳しい広さかもしれません。
ヘッドボードの上部にも絵画が掲げられており、アートホテルとしての矜持が垣間見れます。バング&オルフセンのサウンドシステムがあったのですが、お洒落すぎて使い方がわかりませんでした。
ライティングデスクはしっかりとした誂えで、モンブランのボールペンやダイヤル式の黒電話にメッセージ性を感じます。回線速度は申し分なく、下りで50Mbpsを超えていました。チェックイン時に「ミニバーは全て無料です!」との力強い案内があったのですが、ネスプレッソにティーバッグ、ミネラルウォーターにジュースが数本程度なので、それほど期待しないでおきましょう。
クローゼットは部屋の広さの割にとても大きく、ライティングデスクの広さを含めて出張者が独りで長期滞在するには良いのかもしれません。
ウェットエリアも最大級に洒落ているのですが、使い勝手はイマイチ良くありません。シャワーブースを隔てるドアやカーテンが無くびっちゃびちゃです。なお、ベッドルームとの境目のガラスはボタンひとつで不透明で見えなくなるという渋谷のトイレみたいな仕組み。アメニティは「Grown Alchemist」で統一されていました。
ところでご覧の通りトイレもシャワーも手洗い場も全てが同一空間であり、誰かが何かを使うとその他は全て使用不可になってしまうスタイルです。やはり前述のとおり独りで泊まるべき部屋なのかもしれません。掃除が甘いのも気になる。
朝食はロビーフロアのダイニングにて。天井のシャンデリアが派手派手で、その下にビュッフェ台が並べられます。覚悟していた通り料理の種類は少なく品質も中くらい。点心もいくつか用意されていましたが人工的な味わいです。全60室の小さなホテルであるため仕方はありませんが、同じお金を支払うのであれば地元の食堂などに投じたほうが旅行者のテンションは上がるでしょう。
というわけで、使い方次第だなと感じたホテルでした。部屋は狭く微妙に古く指摘すべき点は山ほどありますが、それでも雰囲気で全体をカバーするという、良くも悪くもSLH(Small Luxury Hotels)らしいホテルでした。もちろんのミシュランにキッチリ掲載されるなど方々からの評価は高いようなので、このあたりは好き好きなのかもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。