New Taipei Cityのショッピングモール「宏匯廣場HONHUI PLAZA」の7階フードコートにある行列店「點點心台灣 新莊宏匯店 (DIM DIM SUM Xinzhuang Honhui Plaza Branch)」。香港系の点心レストランであり、台湾を含めアジア一円に展開しているのですが不思議と日本には上陸していません。
週末だからか、17時という早い時間に訪れたのにもかかわらず30分も行列しました。それでも酒は置いていないからかダラダラ飲み食いする雰囲気ではなく、回転は悪くありません。まずはお野菜の炒め物ですがヘンに干からびており、全然美味しくありません。周りを見渡すと誰も注文しておらず、なるほどみんなたちは何が美味しいのか知っているわけですね。
大根餅は大根の原型を留めたままダイコンダイコンしており、大根のエキスが実にジューシー。量も多くかなり腹に溜まります。
フカヒレやシイタケがギュウギュウに詰まったスープ。液体よりも個体が多い勢いであり食べ応えがあります。
トビウオの卵をのせた焼売。肉がしっかりと詰まった焼売そのものが上手く、魚卵の凝縮された旨味が程よいアクセントです。
ハチノスの醤油煮。イタリアンでトマト調に食べることが多い食材ですが、なるほど醤油と胡椒をバリっときかせても乙な味。明らかにビールが進む味覚であり、お酒を置いていないのが悔やまれる。
紫蘇入りエビ春巻き。かなり大振りの海老が丸々一本包まれており大迫力。ソースはマヨネーズベースでしょうか非常にわかり易い味わいであり、万人受けするひと皿です。
こちらは海老をカダイフ(?)で巻いたもの。味覚の方向性は先の春巻きに似ていますが、ボロボロと崩れやすく味わいに集中できないので、春巻きのほうが私は精神的に好きでした。
以上を2人でシェアしてひとりあたり2千円ほど。日本で同程度の点心を楽しむことを考えれば大変にお値打ち。「添好運(Tim Ho Wan)」も東京に進出して成功を収めているので、当店が日本にやって来る日も近いでしょう。賭けてもいい。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 中華銘菜?陽(センヨウ)/東高円寺 ←率直に美味しくアラカルト可なのが嬉しい
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたいかた必読の書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。客に日本人は殆どいないのですが、コロナ禍で海外に行けない今、ある意味では海外旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。