店内はカウンター席とテーブル席がバランスよく配置されており、30席近くあるでしょうか。軒先にはテラス席もあって、オーチャードロードを行き交う人々を眺めながら外飲みするのも良いでしょう。
ナチュラルワイン推しの店です。なのですが、スタッフによって知識レベルのバラツキがあり「ワインリストは無くお好みを聞きながらお出しします。サッパリ系とスッキリ系、どっちがお好みですかぁ~?」と意味不明なコンサルティングを展開する者が現れました。人を選んで注文しましょう。戻りガツオと梨のサルサメヒカーナ。カツオの風味が強く、梨のニュアンスはナシでした。連れも無言である。
牛ハツのタリアータ。この料理はとっても美味しい。牛ハツの健康的な鉄分に魚醤での調味、山ワサビのアクセントが良く合う。写真の色合いがヘンテコになってしまって本当に申し訳ないと思います。
穴子とポルチーニのスパゲッティ。このパスタもドンズバで私好みで、いわゆる鮨屋の穴子とは方向性が全く異なる美味しさを展開します。ポルチーニの香り高さとジューシーな穴子の食感がベストマッチ。必食のひと皿です。
こちらは仔牛ラグーとジロール茸のタリアテッレ。フォークでホロホロと崩れる仔牛が美味。一方で、もっと赤っぽいソースを勝手に想像していたのですが、先のパスタとニュアンスが似ていたので、もっと違う料理を選択すれば良かったかもしれません。冒頭の「サッパリ系とスッキリ系、どっちがお好みですかぁ~?」でサービスとの対話を打ち切った私の判断ミスという意見もあります。
以上を皆でシェアしながら食べ、結構飲んでお会計はひとりあたり1.6万円。コンセプトが入念に練られた奥渋らしい店で、同じ渋谷の「遠藤利三郎商店」をよりカジュアルにした感じ。お友達同士でワイワイ楽しくやりましょう。
メインは仔牛ロース炭火焼。思っていたよりも炭火炭火しておらず、どちらかというとシットリとした口当たりで優しい味わいです。ちなみにこちらの仔牛はブルターニュ産で、基本はイタリア料理なのですが食材はフランス産のものが多いのが印象的でした。
デザートは色々注文してみんなで分け合いました。私のお気に入りは「えみチー」で、コッテリと濃厚なチーズの風味が心に残りました。以上を皆でシェアしながら食べ、結構飲んでお会計はひとりあたり1.6万円。コンセプトが入念に練られた奥渋らしい店で、同じ渋谷の「遠藤利三郎商店」をよりカジュアルにした感じ。お友達同士でワイワイ楽しくやりましょう。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
- ウシマル(Ushimaru)/山武市(千葉) ←ちょっとした海外旅行に来たような満足感。
- ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出(和歌山) ←我が心のイタリアン第1位。
- プリズマ(PRISMA)/表参道 ←高価格帯のイタリア料理という意味では東京で一番好きなお店かもしれない。
- Il Lato(イル ラート)/新宿三丁目 ←お魚料理のひとつの究極系。
- ヴィンチェロ(Vincero)/新宿御苑 ←どのような大食漢が訪れたとしても満足すること間違いなし。
- リストランテ ラ・バリック トウキョウ(La Barrique Tokyo)/江戸川橋 ←無冠の帝王。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
- アロマフレスカ(Ristorante Aroma-fresca)/銀座 ←好き嫌いを超えた魅力。普遍性。
- ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原/箱根 ←最高の家畜体験。
- クッチーナ(CUCINA)/大垣(岐阜) ←何でもアリの旨いもの屋。
- ひまわり食堂/富山市 ←こねくり回すことなく、いま何を食べているのかハッキリとわかる味と量。
- プリンチピオ/麻布十番 ←こんなに有意義な6,800円があるか?
日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。