盛夏のすし初。ここのところ毎月お邪魔しており、まるで常連のようです。
この日のラインナップはこんな感じ。あら、1本写真を撮り忘れた気がする。変わった形の(コント・ド・シャンパーニュの首を短くしたような)ボトルであり、アルコール度数は僅か9%と、スイスイ楽しむことができる美酒でした。
日本酒とは別に枝豆はビールと共に頂きます。歯ごたえと凝縮感を感じるブツであり、枝豆界隈においてはかなりのクオリティを誇ります。ガスパチョ。トマトの酸味とモモの甘味が上手く調和します。アクセントにガリを起用しているのは鮨屋ならではでしょう。
お造り第一弾は山椒塩でサッパリと頂きます。軽やかな風味の日本酒でクイっと至福のひと時です。
ぬた。魚介類とグレープフルーツを組み合わせるのが面白い。ここは鮨屋である。冒頭に記したアルコール度数9%の日本酒にグレープフルーツのニュアンスがあり、まさに狙った調和です。
カツオ。皮目をバリっと香ばしく焼き上げ食欲を刺激します。一転、身は実に清らかな味わいです。
茄子はじっとりと火を入れジューシーに仕上げています。口に運んだ際のトロりとした口当たりが堪りません。
アマダイも綺麗な味わい。調理はいわゆるマース煮風であり、アマダイのエレガントなニュアンスを上手に引き出しています。
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カツオ。皮目をバリっと香ばしく焼き上げ食欲を刺激します。一転、身は実に清らかな味わいです。
茄子はじっとりと火を入れジューシーに仕上げています。口に運んだ際のトロりとした口当たりが堪りません。
アマダイも綺麗な味わい。調理はいわゆるマース煮風であり、アマダイのエレガントなニュアンスを上手に引き出しています。
焼物は信州サーモン。見た目通りのアタックの強さであり、肉厚なのに肌理が細かい。重めの日本酒についつい手が伸びる逸品です。
〆のお食事、ではなくここからが本題です。兎にも角にもエビですね。ひとくちでは頬張り切れないほどのサイズ感であり、エビのステーキを食べているかのようです。アジやイワシも旨味が強い名脇役。ピッタリとお腹いっぱい。ごちそうさまでした。
よく食べよく飲みよく話した夜でした。やっぱ鮨はこういった空気のもとに楽しむのが一番ですな。4万も5万もする鮨は当たり前に美味しいですが、客層含めて現実的でなく、地に足がついてないことが多い。当店のように創業から100年を超える老舗には老舗たる理由があるのだ。
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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
- すし匠/ワイキキ ←このお店の真価が問われるのは数十年後のはず。
- 鮨m(すしえむ) ←東京という街が必要とする鮨屋。
- 照寿司(てるずし)/北九州 ←世界で最も有名な鮨職人。
- すし宮川/円山公園(札幌) ←人生でトップクラスに旨い鮨。
- 鮨さいとう/六本木一丁目 ←価格設定に色々と考えさせられる。
- 鮨 在(ざい)/広尾 ←これこれ、鮨とはこれですよ。
- 東麻布天本/赤羽橋 ←欅坂46のような鮨。
- 初音鮨(はつねすし)/蒲田 ←西の照寿司、東の初音鮨。
- 鮨 猪股(いのまた)/川口 ←にぎりのみの男前鮨を喰らえっ!
- 鮨舳/瓦町(高松) ←真っ当な江戸前。銀座の半額で何度でも通いたい。
- くるますし/松山 ←松山への旅行が決まればいの一番に予約したいお店。
- 天寿し/小倉 ←何度でも行きたいし、誰にでもオススメできるお店。
- 鮨 一幸(いっこう)/すすきの ←真摯に鮨に取り組む好青年。
- 鮨処木はら(すしどころきはら)/函館 ←鮨屋の答えは函館にあったのです。
- 鮨 十兵衛/福井市 ←福井への旅行が決まれば最初に予約したいお店。
- 鮨 大門/魚津(富山) ←東京の鮨はもうオワコン。
- 小松弥助/金沢(石川) ←「まごころでにぎる」を体現する鮨屋。
- 乙女寿司(おとめずし)/片町(金沢) ←私的北陸一番鮨。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。