2015年に麻布は笄町のあたりで創業し瞬く間に高評価を得た「麻布笄軒(あざぶこうがいけん)」。2020年には2店舗目が中目黒駅すぐ近くに爆誕。東京音楽大学の並びにあります。
日中は行列するのでディナータイムに予約を入れてから訪れました(写真は食べログ公式ページより)。奥に細長い間取りであり、トータルでは20席ほどでしょうか。カウンター席もありおひとりさまでも気軽に利用できます。スタッフは皆感じが良く、スタバと張れるホスピタリティです。みな仲が良さそうで微笑ましい。
ワンドリンク制なのですが17-19時はハッピーアワーとプラマイゼロなシステムであり、この生ビールが500円で楽しむことができるのは、このあたりの飲食店としては破格と言えるでしょう。グラスワインも500円で、ボトルワインは2千円~と酒飲みには堪らない価格設定です。
夏季限定のニンジンの冷製スープ。なんでも「甘劇」というシリーズの野菜を用いているようで、ニンジンそのものの味が濃く、甘い。ニンジン嫌いの子供は当店の冷製スープから始めると良いでしょう。2千円のシーフードサラダ。サラダだけで2千円かあと渋々オーダーしましたが、上質な魚介類が爆盛り状態でやって来、もはやこれはお造りの盛り合わせ+サラダの領域です。費用対効果の良さは言うに及ばず、スーパーで同じ素材を買って自炊するよりも安くつくかもしれません。
スペシャリテの「オムリバーグ」。半熟オムレツと手ごねハンバーグ、ケチャップライスが層となり、周囲をチーズソースが固めます。広尾本店では提供しておらず、ここ中目黒でも一時期はディスコンしていたのですが、現在(2023年夏)には復刻されていました。
ナイフをおそるおそる入れてくぱぁします。オムレツの中身がくるんとひっくり返ってトロトロオムライスへと大変身。手品みたい。アメリカ人とかに見せたら超ウケそう。
別皿でデミグラスソースも用意され、お好みのタイミングで味変を試みます。ハンバーグは古き良き王道のハンバーグといった味わいで、オカンのハンバーグを5段階ぐらい美味しくした感じです。量もしっかり。
別皿でデミグラスソースも用意され、お好みのタイミングで味変を試みます。ハンバーグは古き良き王道のハンバーグといった味わいで、オカンのハンバーグを5段階ぐらい美味しくした感じです。量もしっかり。
ビールにスープにサラダにオムライスとハンバーグを食べて5千円ほど。ひと品ひと品の料理の値は張りますが、それぞれの量はしっかりとあり質も確か。エビフライやカニクリームコロッケなど洋食屋の主要登場人物は全てオンリストされており、何度か通って全種類制覇を目指したいところ。「麻布食堂(あざぶしょくどう)」でも同じことを思いましたが、真面目な料理人が真面目に作る料理は何でも旨いのだ。
麻布笄軒 中目黒店
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
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- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ(Tokyo Hands) ←大好きだ愛してる。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。