代官山の魚介中心のフレンチ「Äta(アタ)」や恵比寿「おでこ(au deco)」の掛川哲司シェフが手掛けるカレー店。恵比寿本店は恵比寿駅から渋谷方面へ歩いて10分ほどの場所にあり、そのほか渋谷や竹芝、府中にも支店を展開しているようです。
川沿いの変わった建物の2階にあります。内装はもっと変わってて、コンクリートを打ちっぱなしつつ壁一面のガラス窓と攻めています。お昼はカレー屋ですが、夜はカレーも出るワイン主体の洋風居酒屋といったところでしょう。カレーのジャンルとしてはスパイスたっぷりのインドカレーなのかなあ。ひと皿に全てを盛り込み映え確定。カレーは2種用意されていて、1種だと1,200円、あいがけだと1,400円に、その他トッピングやら大盛やらが色々です。
こちらは「マトンと茄子のキーマ」。羊肉がゴロゴロと形を残しながら香りを放っており美味しい。ひよこ豆の歯ざわりが心地よく、食感にリズムが生まれます。
こちらは「しらすと青唐辛子のサグカリー」。「Äta(アタ)」のコンセプトに由来しているのか、魚の風味が非常に強い。個人的にはシラスの生臭さが気になり心から楽しめませんでしたが、このあたりの好みはひとそれぞれでしょう。バリバリにスパイスがきいており、独特の爽快感を楽しむことができるひと品です。
黄色はサフラン由来でしょうか、いわゆるバリバリのインド的なお米ではなく、日本風の水分量の多いゴハンであり親しみ易かった。デフォルトの付け合わせは葉物野菜にキャロットラペに紫キャベツのピクルスにリンゴでしょうか。たまご&チーズのトッピングがオススメされており、なるほど玉子は半熟チーズはトロリと日本人が盛り上がるテイストです。
私は上記に加え、パクチーやルー大盛もお願いし、お会計は1,770円。1枚のカレーとしては値が張りますが、創作的で独自路線のカレーであり、唯一無二の価値が感じられました。今度は夜にサクっと飲みに来ようかな。面白いお店でした。
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カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ゼロワンカレーA.o.D(ZERO ONE CURRY)/三田 ←必ず満足することができる。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!