目黒駅前の魔窟「サンフェリスタ目黒」の地下1階に入居する「酒場シナトラ 目黒店」。最近のマイブームである株式会社ジリオンの経営であり、同社は「ピッツェリア&トラットリア ゴンゾ（Pizzeria&Trattoria GONZO）」や「大衆ビストロ ジル（JILL）」など魅力的なレストランを展開します。
店内はとにかく明るい居酒屋といった雰囲気であり、厨房をぐるりと取り囲むカウンター席に、さらにその周りを取り囲むテーブル席。予約推奨ですが回転も速いため、フリーで訪れ入口近くのスタンディングカウンターで立ち飲み待ちするのもアリです。スタッフは他の店舗と違って男のみで固められていますが、みな元気いっぱいで感じが良く、部室で後輩と飲んでいるような雰囲気があります。
ミズダコと旬の野菜の梅おろし的なひと品。料理名の通り爽快感溢れるひと品であり、ミズダコの弾力にゴーヤの心地よい苦味、梅の酸味と夏にピッタリの味覚です。
「牛刺し」は何種類かあって、生ではなく低温調理で熱を入れているようです。こちらはハツで、ムッチリとした歯ごたえにガッチリとした鉄分。赤ワインが欲しくなります。
看板メニューの「肉豆腐」。なめらかな食感の絹ごし豆腐を土台に黒毛和牛の秋田牛のスネ肉をドカドカ放り込みます。牛肉の色んな部位から滲み出たエキスを吸った豆腐が何よりのごちそうです。
以上を食べて軽く飲んでお会計は6-7千円といったところ。お店の雰囲気は至ってカジュアルなのですが料理の質は高く、そのへんの割烹料理店に比肩する味わいの良さです。お隣には「ホルモン道場闇市倶楽部（やみいちくらぶ）」という、これまた魅力的な焼肉屋があるため同価格帯であるだけに悩みどころ。目黒を訪れるにあたって嬉しい選択肢の増加です。
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック（restaurant unique） ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ（Clos Des Gourmets） ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ（SHIN Sante） ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ（Tokyo Hands） ←大好きだ愛してる。
- リナシメント（RINASCIMENTO） ←前菜の盛合せ。ぐわー！なんだこりゃ！
- 和創作 太（わそうさく た） ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND（ランド） ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア（Shania） ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。２０１５年の『目黒本』発売から約４年の年月を経て、最新版が登場！本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。