「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」のダイニング「チャイナシャドー(CHINA SHADOW)」。品川駅はきちんとしたレストランが少なく、あとは「アロマクラシコ(Aroma Classico)」ぐらいでしょうか。なんやかんやで何度も利用しているレストランです。
およ、以前は窓際に沿ってカウンター席があった気がするのですが、全てがテーブルに変わっていました。窓の際の際は2人掛け専用席に見えたので、特別な要求がある場合は予約時に相談しておくと良いでしょう。また、超高級店であるにも関わらず満員御礼の人気店なので、平日であっても予約は必須に思えます。ランチコースの「京胡(キョウコ)」を注文。7,150円に加え、サービス料が15%です。都心のラグジュアリーホテルでもサービス料が13%を超えるところは珍しい。前菜はクラゲに鶏チャーシューに何だっけな。
干し貝柱・花椎茸・クコの実・冬瓜入り蒸しスープ。具材は素朴ですが、スープに深みがあって美味しい。このままラーメンにしてしまいたいくらいです(←発想が貧困)。
「天使の海老の炒め 自家製XO櫻蝦醤を添えて」は上質な素材が用いられているのはよくわかるのですが、なんせ量が少ない。味は良いだけに欲求不満が溜まったひと皿でした。「沖縄県産金アグー豚のしゃぶしゃぶ風 ピリ辛胡麻ソース」はたっぷりのソースが印象的で万人受けする味わい。夏の暑い日であっても肉料理を心地よく摂取できる仕様です。
「蟹肉入りほうれん草チャーハン」も美味しいのですが、量が控えめで迫力に乏しい。つい先日、セルリアンの「szechwan restaurant 陳 渋谷店 (スーツァン レストラン チン)」のチャーハンにおいて、半額で大満足できただけに、余計に悪目立ちしました。
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デザートの「チャイナシャドー特製杏仁豆腐」は美味しいですねえ。杏仁豆腐だけですら美味しいのに、マンゴーパワーも炸裂して至THE高です。本日一番のお皿でした。
以上を食べて8千円。空間や接客、味は申し分ないのですが、量が少なく支払金額はバリ高いということで卍です。周りのゲストも純粋に料理を楽しみに来ているというよりは接待や会食での利用が多そうであり、冒頭記したとおりグルメ不毛の地、品川での出来事なので、仕方ないと言えば仕方ないかもしれません。用途をきちんと考えて訪れましょう。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 中華銘菜?陽(センヨウ)/東高円寺 ←率直に美味しくアラカルト可なのが嬉しい
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたいかた必読の書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。客に日本人は殆どいないのですが、コロナ禍で海外に行けない今、ある意味では海外旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。