店内は非常に広く、コテージ風の母屋と座敷のある別館の2棟構成で、200席近くあるようです。それでも夏場は常に満席に近いので、予約をして訪れたほうが確実です。また、冬季は休業していたのですが、コロナで移住者が増えたためここ数年は年中営業しているようです。
入店してすぐにキンキンに冷えたお茶がピッチャーで供されます。夏にはとても嬉しいサービスだ。一方、接客は観光地にありがちな機械的な対応であり覇気が感じられません。疲れているのはわかるけれど、この仕事を選んだのは自分なのだから、もう少しプロ意識を持って欲しいところです。
前菜盛り合わせ。これはまあ、中華料理屋のコース料理で最初に出てくる一般的な前菜盛り合わせ味ですね。とても普通です。
点心は焼売に翡翠餃子。こちらも人工的で連続的な味わいであり量産型。不味くはありませんが美味しくもありません。
デザートは杏仁豆腐。水分含有量が多くスっと舌の上で溶けていきます。
前菜盛り合わせ。これはまあ、中華料理屋のコース料理で最初に出てくる一般的な前菜盛り合わせ味ですね。とても普通です。
点心は焼売に翡翠餃子。こちらも人工的で連続的な味わいであり量産型。不味くはありませんが美味しくもありません。
魚介と高原野菜の炒め物。ようやくきちんと調理したという料理が登場し心が弾みます。それでもまあ、バーミヤン以上ホテル中華未満といったクオリティであり、旨いが味気ないといった印象です。
スペシャリテの「酸辣湯麺(スーラータンメン)」。この料理は中国起源ではなく赤坂本店の賄い料理が発祥だそうです。酸味が非常に強く胃液を食べているようでもあり、好みが分かれるところでしょう。
ザーサイは一般的なそれに比べると青味が強くフレッシュな印象。私は結構好きなのですが連れは顔をしかめて寄越してきたので、まあ、好みは人それぞれ。デザートは杏仁豆腐。水分含有量が多くスっと舌の上で溶けていきます。
以上のランチコースが5千円弱。うーん、これはちょっと割高だなあ。もちろんピークシーズンのド観光地で予約ができてという意味ではこんなもんかもしれませんが、これなら都内の町中華で同じ予算をかけて好き放題食べたほうが満足度は高いでしょう。あくまで軽井沢を食べるつもりでどうぞ。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 中華銘菜?陽(センヨウ)/東高円寺 ←率直に美味しくアラカルト可なのが嬉しい
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたいかた必読の書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。客に日本人は殆どいないのですが、コロナ禍で海外に行けない今、ある意味では海外旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。