1909年創業の「矢尾定(やおさだ)」。元々は仕出し料理屋として長い年月を積み重ねてきたのですが、その定食屋部門として2008年に当店をオープン。四条烏丸の風情ある街並みに溶け込む町家をリノベーションした建屋です。食べログでは百名店に選出されています。
内装にも雰囲気があり、外国人をお連れすると喜ばれそうです。実際わたしが訪れた際にも外国人グループがおり、従業員が普通に英語でコミュニケーションを取っていました。公式webサイトにも丁寧な英語ページが用意されており、早期にグローバル化を果たした定食屋と言えるでしょう。
私は看板メニューの「蒸し寿司」を注文。1,350円です。また、焼き魚が得意なお店のようで、シャケやサンマ、サワラやグジなど様々な定食がオンリストされていました。東京で言うところの十番「あん梅」のようなお店です。まずはサイドメニューから。お漬物とおひたしのあいの子のような小鉢であり、見た目以上にお野菜たっぷりで美味しい。
炊き合わせも丁寧な味わいで今後の展開が期待できます。ところで当店は夜も営業しており、この小鉢のクオリティであれば定食屋としてではなく、上質な居酒屋として訪れるのもアリかもしれません。ちなみに嵐山には「京料理矢尾定」という日本料理店を2020年に開業したそうです。
炊き合わせも丁寧な味わいで今後の展開が期待できます。ところで当店は夜も営業しており、この小鉢のクオリティであれば定食屋としてではなく、上質な居酒屋として訪れるのもアリかもしれません。ちなみに嵐山には「京料理矢尾定」という日本料理店を2020年に開業したそうです。
お味噌汁は白味噌ベースで優しい味わい。こちらにも野菜がたっぷりと詰め込まれており、身体に沁みわたる美味しさです。
主題の「蒸し寿司」。これはどういう料理なのだろう。いわゆるちらし寿司を温めたような食べ物であり、ちょっと慣れない味覚です。どうにもシャリとはある程度冷えたものであるとの先入観があるのかもしれません。別皿でちらし寿司のトッピングのようなブツが置かれ、途中で寿司の中に放り込むのですが、当初の味覚とはまた違ったベクトルの調味であり、私ちょっと食べ方間違っているかもしれません。
肝腎の「蒸し寿司」が私の口に合わなかったのは残念ですが、その他の丁寧な料理から勘案するに実直な商売をされていると感じました。やっぱ焼魚の定食にすれば良かったなあ。何なら通い詰めて全種類制覇するのも良いかもしれん。また来よう。
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