パンチのある麺で熱狂的なファンを多数抱える「てぃしらじそば（汀志良次そば）」。店名はこのあたりの昔の地名である「汀志良次（てぃしらじ）」に由来するそうです。ゆいレールの首里駅と儀保駅の中間あたりにあり、駅から歩いて5分ほど。駐車場が沢山あるので車で訪れるのも良いでしょう。
店内はカウンターが6席に2人掛けのテーブルがひとつ、奥に小上がりがあります。昔はこの倍ほどの広さがあったそうですが、最近ダウンサイジングしたそうです。
丼の底まで透けて見えるスープが特徴的。沖縄のそばはカツオをガンガンに炊いて白濁させる店が多いのですが、当店のスープは関西のうどんのように澄んだ綺麗な味わいです。特大の三枚肉がふたつもトッピングされるのですが、こちらもボリューム感に比べるとエレガントな味わいであり、少しもクドくありません。
冒頭記した通り、麺はかなりパンチがあります。「ラーメン二郎」もかくやという極太麺であり、コシがあるを通り越してボソボソモソモソした噛み応えです。特徴的な麺であり好みは分かれるところでしょう。個人的にはもう少し瑞々しく弾力的な麺のほうが好き。
ジューシーはスープで炊いているのか味覚の方向性が似通っています。パラっとした口当たりでパクパクと箸が進む。先の三枚肉とあわせて食べて、スープも飲んで、これだけで立派な一食です。
食後にはセルフでコーヒー・紅茶のサービスも。豚肉調理の副産物であるラードを用いたちんすこうも用意されており、なるほど鳴き声以外はすべて食べるとは良く言ったものです。
沖縄そばは700円で、セットにしても800円まで。あの量感の三枚肉がついてこの支払金額はリーズナブル。麺の好みは分かれるかもしれませんが、狂信者が多い点にも納得。奇抜ではないものの珍しいタイプの沖縄そばでもあるので、話のタネにどうぞ。
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