2020年オープンの新しいお店なのですが、確実に客足を伸ばしてきている「宮古そば SAIGA」。場所は牧志のアーケード街のはずれ、壺屋エリア。そばフリークの方には「OKINAWA SOBA EIBUN(えいぶん)」の近くと言えばわかりやすいかもしれません。
店内はカウンターが2席(?)に屋外のテラス席に4席と、そば業界においても屈指の狭さ。そのせいかちょっとした波動で行列してしまうのですが、営業時間は長く通しでやっているので、ピークタイムを外して訪れると良いでしょう。店名は宮古島の用言で語尾につける言葉らしいです。
私は「トロ軟骨ソーキそば」を注文。800円です。宮古そばは麺の下に具材を忍ばせることが多かったのですが、当店は具材を別皿に盛り付けるスタイル。
そばは結構、いやかなり美味しいですねえ。黄金色に輝くスープは無添加無化調で、動物・魚介・野菜などなど様々なな食材から取っているそうです。清澄な味わいながら奥深さも感じられ、最後の一滴まで完飲。
麺は自家製の生麺で、一般的な宮古島のそばよりも太く瑞々しい印象。もちもちとした弾力もあって、ややもすると今風のラーメン的な印象を受けました。
お肉は2種類あって、言えば軽く炙ってもらえます。このまま食べると冷えてヌルくなっているので、スープにドボンと浸して温めながら食べると良いかもしれません。ジューシーもそばだしを用いて炊きあげられており、スープのニュアンスを引き継いだ美味しさです。別皿のお肉と併せて食べて贅沢な小丼の完成です。
こちらは「宮古そば」で790円。こちらの具材は宮古そばらしく波打ちの平カマボコが添えられています。
美味しかった。那覇における宮古そばとは国際通りの「どらえもん」一択でしたが、その状況に一石を投じる完成度の高さです。今でこそ狭小物件でやっていますが、いずれ人気が沸騰するのは明らかで、必ずや大店へと進化を遂げることでしょう。宮古そばというジャンルを超えて、麺料理としてとても美味しい。オススメです。
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