ひらまつが運営する「ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座(BRASSERIE PAUL BOCUSE GINZA)」。先日は東京駅の大丸店にお邪魔し、手頃ながら確実に旨い手堅さを感じ大満足したので、続いて銀座店にお邪魔することに。食べログでは百名店に選出されています。
18時前にお邪魔したというのにかなりのテーブルが埋まっており、コロナは完全に終わったんだなあと感慨に耽ります(以上、写真は食べログ公式ウェブページより)。厨房もホールも大忙しで、サービス陣に失礼は無いものの全般的に素っ気ない印象を受けました。
飲み物類もそう高くはなく、銀座という立地を考えれば寧ろ割安と言えるでしょう。この日は全てグラスでお願いし、シャンパーニュに白赤といずれもフランスの王道ワイン。フランスワイン愛好家にとっては堪らないセレクションです。前菜はホタテ。バッサバッサと気前よく貝柱が並べられており、また底にはカリフラワーのムースがたっぷり。思いのほか食べ応えがあり、キャビアや白ワインのジュレなども象徴的な美味しさです。
パンはシンプルなバゲット。「ブラッスリー」と冠するだけあってややこしいものは望めません。白ゴハンを味わうつもりで楽しみましょう。お魚料理はスズキのポワレなのですが、清澄なブイヤベースというか何というかスープ部分がタプタプしており、海の幸のエキスがきいてとても美味しい。焼きリゾットも添えられており、洋風焼きおにぎり茶漬け的なシミジミ感があり、日本人が大好きな味覚でしょう。
メインは牛フィレ肉のロースト。表面にたっぷりと黒コショウを纏っておりスパイシーな味覚。ジャガイモのグラタンもたっぷりと添えられており、フランス料理の原点にして頂点とも言える味わいです。
デザートはブランマンジェ。なのですが、マンゴーが山ほど盛り込まれており贅沢な美味しさ。ココナッツの風味もきいており、南方系の夏の味わいを肌で感じさせてくれます。紅茶でまったりしてごちそうさまでした。
以上を食べてワインを3杯飲んでお会計はひとりあたり1万数千円といったところ。銀座で王道のフランス料理とフランスワインを楽しんでこの支払金額はリーズナブル。冒頭に記した通りサービスはテキパキを通り越してファミレス的ではありますが、そもそも当店は「ブラッスリー」なので、それはそれで正しいと言えるでしょう。
席数も多く直前ネット予約もOKなので、何かと使い勝手良し。銀座には変な創作洋風居酒屋じゃなくて、もっとこういう真っ当なお店が増えればいいのになあ。
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