四条烏丸駅に直結する「ココン烏丸」のレストランフロアに入居する「老香港酒家京都(オールドホンコンレストラン)」。京都は独自の中華料理文化を育んできましたが、当店は正統派の香港料理のお店であり、食べログでは百名店に選出されています。
かなりの大箱で、トータルでは100席近くあるでしょうか。いくつかの部屋に区切られており、大人数での宴会でも対応できそうです。スタッフはざっくばらんな接客ながら決して失礼はなく、何とも言えない居心地の良さを演出してくれます。時折行き交う点心をたっぷり積んだワゴンが本場さながらでとても楽しい。
私はこのあと大切な打ち合わせがあったのでお酒は抜き。ドリンクは特に注文しなかったのですが、ポットのお茶(ジャスミン?)をお出し頂けました。飲み物で変に儲けようとしないのは中国料理の美点である。
私は「シェフのおまかせランチ」を注文。1,980円です。このほか麺中心のセットや点心が盛り込まれたセットに加え、点心食べ放題のような激しいプランも用意されていました。
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JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本。京都の美しい写真と短いキャッチフレーズが面白く、こんなに簡潔な言葉で京都の社寺の魅力を表せるのかと思わず唸ってしまいます。
前菜盛り合わせ的な位置づけでしょうか、中華風のピクルスにクラゲ、チキン、左上の肉は何だろう。脂がジュワっと滲み出てくるタイプの料理であり、ああ、やっぱりビールを注文すれば良かった。
玉子とホウレン草の炒め物。これは、うーん、決して不味くはないのですが家庭料理の延長であり単純な味。正直わたしでも作ることができます。
酢豚は見るからに当てずっぽうな調理であり、やはり不味くはないのですがプロの仕上げとは思えません。つらい。つらすぎる。
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玉子とホウレン草の炒め物。これは、うーん、決して不味くはないのですが家庭料理の延長であり単純な味。正直わたしでも作ることができます。
酢豚は見るからに当てずっぽうな調理であり、やはり不味くはないのですがプロの仕上げとは思えません。つらい。つらすぎる。
炭水化物は麺かお粥かゴハンかを選ぶことができ、私は麺を注文。スープは澄んだ味わいで中々のものですが、麺がパツパツとしてイマイチ。また他のオカズとお盆での同時提供であるため食べる順番が難しく、最高潮のタイミングで食べることもできなかったと思う。
デザートはマンゴーグレープフルーツかナタデココかタピオカで、いずれも液状の甘味です。私はマンゴーグレープフルーツをチョイスしたのですが、こちらはマンゴーの甘味とグレープフルーツの酸味が程よく調和し美味しかった。店構えや優秀な接客を含めれば、このランチセットを食べて2千円を切るのは悪くないように思えますが、肝腎の料理がパっとしませんでした。見方を変えて、ランチのオーダーバイキング4,500円で臨むのが最も満足度が高くなるのかもしれません。
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- 木山(きやま)/ 丸太町 ←マイ・ベスト・京都メシ。おひとりさまも大歓迎。
- にくの匠 三芳(みよし)/祇園 ←これは確かに匠だわ。確かに肉の匠だわ。
- 祇園にしかわ/祇園 ←今の東京は何かが狂っていると言わざるを得ない。
- CAINOYA (カイノヤ)/四条河原町 ←鹿児島で国内外のフーディーを集める店が京都に移転。
- Gibier MIYAMA(ジビエミヤマ)/祇園 ←ダークファンタジー。
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町 ←足し算の中華料理。
- 室町 和久傳(むろまちわくでん)/烏丸御池 ←やっぱり和久傳が好き。
- 田がわ/御幸町 ←幸村卒業。近い将来、星獲得間違いなしのリーズナブルな和食。
- 又吉/祇園 ←雰囲気のある街並みに溶け込む費用対効果抜群のお店。
- 末友/祇園 ←ミシュラン2ツ星。非の打ち所が無いお店。
- 祇園にし/祇園 ←こちらも非の打ち所のないお店。
- 十牛庵/高台寺 ←ひらまつが手がける和食店。ワインがめちゃめちゃ安い!
- レストランひらまつ 高台寺 ←立地や雰囲気が抜群。
- 祇園 呂色 (ぎおん ろいろ) ←円熟味を増した料理人は儲けよりもゲストの笑顔を直でゲットする方向に向かう。
- 呑喜屋むね(のんきやむね)/御所南 ←ここが私のアナザースカイ。
- 山元麺蔵 (やまもとめんぞう)/岡崎 ←私が世界で一番旨いと考えるうどん屋。