いま沖縄で最も勢いのあるカキ氷屋は「PLUS MINUS(プラス マイナス)」でしょう。豊見城のドン・キホーテ前の道沿いにあり、空港から車で15分ほど。駐車場が広く車で訪れるべきお店です。
元々は居酒屋だった店舗だそうですが、ヴィレッジヴァンガード的ごちゃついた楽しい空間に様変わり。奥の座敷が不思議と店の雰囲気に馴染んでいます。ハコや駐車場のキャパは広いのですが調理スピードがそれに追いついておらず段取りも悪く、週末は長い待ち時間確定なので、時間に余裕をもって訪れましょう。
度肝を抜くヴィジュアルのカキ氷で名を馳せたお店ですが、ホットドッグなどのお食事メニューも人気です。こちらは「チーズチリドッグ」であり、北海道旭川から取り寄せる天然酵母パンに自家製のソーセージを用いるという拘りよう。チリミートなどで味がごちゃついた感があるものの上質な気配を感じるので、次回はプレーンなホットドッグを試してみよう。
こちらは「チーズバーガードッグ」。パティを長細く成形し、ホットドッグ型におさめたアイデア商品。パティが期待以上の食べ応えで、ザクザクとした力強い食感はまさにハンバーガー。フンワリと甘いと重量級のチーズも美味珍膳。ハンバーガーとして生まれ変わっても大成する旨さです。
真打登場、カキ氷の「アポロ」です。十数種類ある中でも不動の一番人気であり、まさにアポロといった色使いが郷愁を誘います。見ての通りソースの味覚がどぎついので、ある意味では単純な味わいですが、そもそもカキ氷とは単純な味わいで充分。東京のカキ氷のガラパゴス化はいささか進みすぎでしょう。
氷はフワフワとした食感で見た目よりも全然食べ易い。内部には練乳がたっぷり組み込まれており、また、食べ進めるについれイチゴソースやチョコパフなどが姿を現します。ちなみにソースにはマスカルポーネを用いており、なるほどリッチな乳製品のコクの由来はこれかもしれません。
カキ氷は2人で食べるにちょうど良いサイズ感であり、それでいて千円を切るというのは実にお値打ち。沖縄のトラディショナルなカキ氷が500円前後ということを考えれば見事な費用対効果です。次回は恵比寿の「猿田彦珈琲」のコーヒーを用いたフレーバー「猿田彦コーリー」を試してみよう。
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