南インド料理 マリアラム (South Indian Dining Malayalam)/松尾(那覇)

沖縄は「ゴカルナ(Gokarna)」「ヤマナカリー 別邸」を始めとするスパイス系のカレーが大人気で、隠れた沖縄名物だと確信しているのですが、「南インド料理 マリアラム (South Indian Dining Malayalam)」はバリバリに本格的な南インド料理店。場所は浮島通りから路地に1本入ったマンションの1階であり、昼間のみの営業です。
店内は白とこげ茶を基調としたKEYUCAのようなテイストで、アクセントのタイル使いが可愛らしい。カウンター4席にテーブル席が8席ほどで、店主がワンオペで回します。メニューには南インド料理らしく「ヴィーガン」や「グルテンフリー」などのキーワードが散りばめられています。
私はカレーが5種類付く「スペシャルランチミールス」を注文。2,090円と、那覇で食べるカレーとしてはトップクラスに高い。完全に肉抜きのヘルシー定食なはずですが、この美しく旨そうなプレゼンテーションには舌を巻く、
白井のはお米のスープで、消化を助ける効用があるそうで最初に頂きます。カレーだけでなく副菜も豊富で、サラダっぽいものからかき揚げっぽいものまで様々な味覚を楽しむことができます。
カレーはココナッツ風味、茄子がたくさんのもの、少し甘いもの、スキっと辛い物などなど多様な風味が感じられます。肉抜きでもここまで調味を実現できるのであれば、ヴィーガンになるのも悪くないかもしれません。
ライスはバスマティライスであり、日本の白ごはんに比べるとパラパラとした食感。薫り高く、いわゆる白ごはんとは別の食べ物と捉えたほうが良いでしょう。パパド(薄いおせんべい)をパリパリと崩しながら食感にリズムを加え、楽しい食事でした。
以上のミールス(定食)が2,090円。私は大満足ですが、やはり肉は無いので人に拠っては物足りなく感じるかもしれません。価格と意識も高過ぎるように感じる方もいるでしょう。那覇というよりは中目黒や三軒茶屋あたりにありそうな尖ったレストランでした。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。