広尾駅すぐの商店街入り口にある「EAT PLAY WORKS」。若者向けのシェアオフィスであり、1-2階がレストランフロア、3-4階が会員制ラウンジ、5-6階がオフィスという構造です。レストランフロアには「ビストロ ネモ (Bistro Némot)」のような実力店も入居しています。
この日はビブグルマンを獲得した「Gracia(グラシア)」にお邪魔しました(写真は食べログ公式ページより)。サンパウ系のJérôme Quilbeuf(ジェローム・キルボフ)シェフが監修のスペイン料理店。横丁的な佇まいながらカウンター6-7席にテーブル席もいくつか確保しています。私は平日昼間にフラっと立ち寄り運よく滑り込めましたが、予約が前提のお店のようです。アルコールにつき、カヴァが1,100円だったのでお手頃と思い注文すると驚くほど少量で登場し、全く油断ならない。「古澤亭(ふるさわてい)」のフランチャコルタほどではないにせよ、さすがにこれはアレなので、普通の量で1,600円とかにしたほが心証は良いような気がします。
ランチの「シェフの季節の4皿コース」を注文。3,850円です。アミューズは揚げたてのコロッケで、ケソマンチェゴがたっぷりとトッピングされており濃厚な味わい。前菜は赤海老。スペイン料理店でこれだけの量の赤海老を食べるのは初めてかもしれません。サワークリームを中心に多様なソースが多用されており、思いのほか味の多いひと皿です。
メインは千葉県の林SPFポーク。とんかつ屋さんではたまにお目にかかりますが、やはりスペイン料理店で出逢うのは初めてかもしれません。まさに豚肉といった味わいなのですが、付け合わせのお野菜がたっぷりなのが嬉しい。
炭水化物は無いのかな、ちょっと物足りないなと心配していた頃に登場するバスクチーズケーキ。これが実に濃厚で全く美味しい。量もたっぷりで、これまでの食欲を解きほぐすカタルシスを感じました。
夜のメニューを見ると旨そうな料理が盛りだくさんでコチラも楽しそう。イヤラシイ雰囲気でもないので、初デートのオシャうま居酒屋として使うとイカしてるかもしれません。ワインはボトルで注文すること。
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一時期スペイン料理にハマって有名店は片っ端から訪れました。印象に残ったお店を大公開!
- アコルドゥ(akordu)/奈良公園 ←何料理とのジャンル分けなどどうでも良く、純粋に美味しい。
- ショクドウ ヤーン/小松(石川) ←日本の最先端の料理が日本海側の僻地にあるという痛快な皮肉。
- カセント/県庁前 ←日本で最高レベルのスペイン料理。
- Restaurant Koke(レストラン コケ)/烏丸御池(京都) ←日本でモダンスパニッシュを食べるなら関西だ!
- サルイアモール/代官山 ←味が濃くて量が多くて酒が豊富で高くなくてイケメン。
- スリオラ(ZURRIOLA)/銀座 ←麻布十番時代から大幅に進化。
- アロセリア ラ パンサ/銀座 ←サルイアモールの分店。リーズナブル!
- SECRETO(セクレト)/牛込神楽坂 ←きちんと主題を明確にした料理が多い。
- エルプルポ/神楽坂 ←ワイワイガヤガヤ雰囲気良し。
- バルマコ/神楽坂 ←スペイン料理入門編として素晴らしいお店。
- アメッツ/田原町 ←伝統料理で勝負するのが素敵。