京都では珍しいビリヤニ専門店として2020年に開業し、瞬く間に好評を博した「ビリヤニ専門店 INDIA GATE (インディアゲート)」。店主はミュージシャンで、全国各地の遠征先でカレーを食べ歩き、行きついた料理がビリヤニだそうです。店名はインドのお米のメーカー名そのままであり、外人が外国で「きらら397」というレストランを出すような感じでしょうか。
エクステリアは今っぽいレストランのようであり、インテリアはバーのよう。スパイスの瓶が並んでいるのですが酒瓶も多く、知らずに訪れれば、まさかインド料理店とは思わないでしょう。ちなみにランチタイムは行列必至の大人気店ですが、15時や16時などアイドルタイムに訪れればスムーズに食事にありつくことができます。
ビリヤニの種類が多く、トッピングも豊富だったので最も初心者向けの「鯛出汁チキンビリヤニ」と「マトンビリヤニ」の合盛りを注文。1,700円です。ビリヤニというインドの料理に和のテイストを混ぜ込むスタイルは唯一無二と言って良いかもしれません。
左半分は「鯛出汁チキンビリヤニ」。鯛アラからとった出汁を使って炊き込んでいるそうですが、私にはスパイスが強すぎて繊細な鯛の風味はマスキングされているように感じました。私が馬鹿舌なだけという説もある。
右半分は「マトンビリヤニ」。スパイスの芳香はやはり強く、マトン特有のクセもあって、「鯛出汁チキンビリヤニ」よりもビリヤニらしく感じます。当たり前か。
どういった経緯があったのか、麻婆豆腐が添えられていました。辛さと痺れの奥に旨味が感じられる私好みのものですが、ビリヤニと共に食べる必然性は感じられませんでした。
以上がワンプレートで1,700円。うーん、普通に美味しいけど、ちょっと高いなあ。ビリヤニなのに和風であったり、謎に麻婆豆腐がトッピングされていたりと、何をしたいのかよくわからない部分が多く、どうしてこうなったのか店主に事情聴取したいところ。
それでも人気店であることは間違いないので、単に私の趣味嗜好と違うだけなのでしょう。私には「ハラール ドーサ ビリヤニ(HALAL DOSA BIRYANI)」のような気軽(といっても百名店入りだ)でお値打ちなビリヤニが向いているのかもしれません。
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