新宿グルメの話になると必ず出てくるのが「アカシア 新宿本店(ACACIA)」。アルタ裏にある老舗の洋食店で、週末のオープン10分前に到着したのに既に10人以上の待ち順列が生じていました。ちなみに退店時も似たような状態であり、とにかく行列が絶えない人気店です。羽田空港にも確か支店があったはず。
建屋はこのあたりでは珍しい木造建築で、昔は宮大工を住まわせて彫刻作業をお願いしていたとかいないとか。グループでの訪問はもちろんのこと、1階にはおひとりさま向けの特別テーブルがいくつか用意されており、誰が訪れても楽しめるお店です。
注文を済ませるとちょっぱやで提供されるロールキャベツ。言わずと知れた看板メニューであり、シチューがたっぷりと注がれているのが特徴的。シチューはクリームやバターなどを用いておらず、鶏ガラスープの風味が前面に出た、ややもすると白湯スープを彷彿とさせる味覚です。
主役のロールキャベツですが、こちらもチキンのスープで煮ているのか鶏出汁の風味が強い。具材は肉とキャベツのみと至ってシンプル。潔い味覚です。
単品で「豚ハンバーグ」も注文しました。一般的なハンバーグというよりはパテドカンパーニュのツイストのような料理であり思いのほか軽やかな味覚。付け合わせのキャベツと共に勢いよく食べ進めることができます。オムライスにはミニサラダが付きます。ミニと謙遜しつつも中々のボリューム感であり、そのへんの定食屋のオマケとは一線を画すクオリティです。
オムライスは1,380円。卵は流行のふわとろ系ではなく、シッカリと巻く系です。しかしながら、このオムライスは全然美味しくないですね。決して不味いわけではありませんが、プロの技術を感じる味覚ではなく、自宅で私が私のために真剣に作った方が美味しいです。具材は殆ど入ってないし、これで1,380円は高いなあ。
派手に食べたのでなんやかんやで2,500円ぐらいを要しましたが、ランチのセットから上手く選べば1,500円ほどに落ち着くでしょう。立地や味わい・ボリューム感を考えればお値打ちで、行列の長さも納得です。ロールキャベツが独特の味わいで唯一無二と言えるものなので、「ロールキャベツシチュー2貫とご飯 ¥980税込」みたいなセットを注文するのが正攻法かもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。