家系という言葉が全国区になる前の1996年に、家系の亜種として日吉中央通り商店街に開業した「極楽汁麺 らすた」。昔は17:00オープンでお邪魔できる機会が限定されていたと記憶しているのですが、現在は昼前から深夜まで通しで営業しているようです。
入店して最初に感知するのが独特のケモノ臭さ。これが旨そうだと感じるのだから人の嗅覚などアテにならないものである。私が学生の自分は連日の行列で20-30分待ちは当たり前だったのですが、現在はいつでも並ぶことなくスっと着席できるようです。BGMにレゲエが流れていたはずなのですが、もうやめちゃったのかな。
せっかくなので最高値の「欲張りらすた麺」を注文。1,300円です。おそらく各種具材がマシマシになるというメニューなのでしょうが、海苔の量が多すぎて何が何だかわかりません。ガサガサと海苔を掻き分けると、チャーシュー・ほうれん草・味玉の三種の神器が見つかりました。チャーシューの肉は冷凍焼けしていたのか、若干の臭みが感じられます。またネギがトッピングされているのは家系ラーメンとしては珍しい部類に入るでしょう。
らすたの代名詞ともいえる極太の玉子麺。染谷製麺謹製の特注品であり、イタリア料理の手打ちパスタのようなスペシャルな旨味が感じられます。スープはトップノートとして豚骨を感じるのですが不思議とクドくありません。塩味が強烈すぎて食後は強烈な喉の渇きを覚えますが、そういうのを気にする方はラーメンなど食べるを資格はありません。
昔はライスが有料だったと記憶しているのですが、「武蔵家」を始めとする人気ラーメン店が日吉に押し寄せライス無料サービスを展開したためか、らすたもライスが無料となっていました。トッピングのネギとチャーシューのほぐし身は別料金で150円です。スープを口に含みながら食べ進めると旨いのなんの。
卓上調味料は変わらず高瀬生姜・強化大蒜・台湾豆板醤の3点セット。お漬物も自由に食べてよい仕組みとなっており、そういう意味ではチャーシュー飯トッピングにする必要は無かったかもしれません。そもそものラーメンの調味も強いことですし。美味しかった。とても美味しかった。昔の思い出は美化されるものだと言われることが多いですが、美化どころかライスのサービスなどを含めれば昔よりもパワーアップしているような気がします。並ばなくても済みますし。他方、スープや麺など家系としてはかなり独特な仕様ではあるので、好みは分かれるかもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。